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NO BODY*2　；HO4「足掻く探索者」 きたもり しおう 職業ベース：古物研究家[美大学生兼古書店アルバイト] ：：：：：：：：：：：：：：： 「僕のことも皆のことも世の中も分からないことだらけです。」 ◇概要 美大に通いながら古書店でアルバイトをしている学生。 まだ卒業できていないのは自分の家庭環境や記憶生涯について家族と蟠りができたことに加えて、夢により精神が磨耗した為、単位不足で留年した。 表面上は単位不足としか言わない。 その結果に言いようの無い両親への不信感や違和感の末に一人暮らしを勢いで始める。 学費は奨学金を借用しているので取り敢えずは良いものの、生活費はままならないのでプライベートの時間はほぼアルバイトをしている。 必要出費を終えて余ったお金は殆ど煙草に消えている。 喫煙する理由は「もしまた記憶がなくなっても煙草を吸いたいという欲求や願望を残すことでトリガーになるように」という安直な考え。 ◇無痛症 無痛症については完治までに表情が悟られなければ問題ないと割り切っている。 ただ目の怪我をしてしまい、視野も狭く見た目に残る怪我となってしまった為見せる訳にもいかず液晶ゴーグルをかけている。 ゆえに顔の半分は隠れており、表情も声色も乏しい。 視界は悪い分、聴覚がやや優れている。 こんな人間ゆえに友人は少なく、相手に慣れるまでは寡黙だが慣れてくると口調は丁寧ながらも冗談を言うようになる。 しかしどの相手にも無痛症については打ち明ける勇気もなく、ゴーグルを外した素顔を見せたことも無い。 打ち明けることで相手を不幸にする気がして仕方ないからだ。 ◇友人 亡くなった友人は自分の目の怪我や無痛症について唯一知っていた人間だ。 気がついたら隣にいたので、恐らく記憶のない頃から友人だったんだと思う。 そんな長い付き合いがあるものだから、目の怪我をしたときも負傷して痛がらないことにも友人は立ち会っていた。 いや、その時点には多くの友人が居ただろうし認知していたんだろうけど友人しか残らなかった。 気持ち悪いと思って当然だと思う、怪我を負っても顔色ひとつ変えないんだから。 それでも先月の事件で亡くなるまで、自分の隣にいてくれたんだから本当に大切な存在だった。 何故死んだのか分からない。 何かに巻き込まれたのか、自発的だったのかも何も分からない。 彼にだけは幸せになってほしかった。 [友人データ] 南原　修哉(23)なんばらしゅうや　 ◇大宮まとい 今一番心を許せる相手。 アルバイトと勉強の多忙さに更に夢による精神磨耗が押し寄せてきていたのもあり、市街地ど真ん中で倒れたことがあった。 胃がぐるぐるして、頭が痛くてぼんやりしていて、両親の姿がやけに奇妙に思えて、きっと駅のホームだったら電車に撥ねられていたと思う。 あまり多くを思い出すことはしない、嫌な感覚を思い出すから。 でもその時自分の体調が完全に回復するまで心配してくれたのはまといくんだけだった。 それに今でも一緒にいてくれるし、目の怪我や無痛症にも強く言及してこない心地よい距離感を保てているから。 自分のひとつ上の年齢にも関わらず心理カウンセラーとして立派に独り立ちしているのは尊敬しているし、 正直小さじ1杯くらいだが特別扱いしてる、してもらえたらこれ以上に幸せなことはないと思ってる。 所謂「排他性を含む好意」なんだろうけど、これを打ち明けるつもりはないのでこのままの関係が続けばいいと考えている。 ただまといくんを見て少々懐かしいと思ってしまうことには疑問を抱いている。 それこそ記憶の無い範囲で知り合いだったのなら喜ばしいと同時に謝罪しなければならない。 ちなみにタワーに遊びに行くのも内心かなりワクワクしている。 普段は「まといくん」と言いながら周りをウロウロしている犬のような感じ、そのほうが年下らしくて愛らしいだろうと思ってる。 ◇記憶障害と夢 何故記憶がないのか本当に分からない。 大きな出来事があったはずだと思うんだが、何も手がかりはなさそうだ。 それこそ無痛症とも相関があるのではと見ているんだが、ここまでくると迷宮入りなのではないかと若干途方に暮れている。 夢についても1回見ただけなら特に気は留めないんだが、何度も人体実験されるような倫理のない内容を見るとなると 自分の記憶のない人生中に実際あったのではないかと推測を立てている。 孤児院のような場所、が本当にそうならば自分の両親が実の親でないのも非常に奇妙だが言い訳がつく。 ただそうだと仮定して、じゃあ両親は何故いるのかが理解できない。 里親なら隠さず黙らず打ち明けてもいいだろうし、言及しても黙秘している両親へ強い猜疑心を抱いている。 ◇NOBODY この言葉を見て頭痛が走るのは、何か自分の人生に関係あるからだと確信している。 よく知らない、でも知っている。 この奇妙な感覚は夢や記憶によるものなんじゃないか。 友人が亡くなった場所にもNOBODYとあった。 これ以上、もうあんな事件に巻き込まれる人は増えないで欲しい。 もちろん多くの人にそう願っているが、まといくんまで失ったらもう立ち直れない。 自分の為にも、多くの人の為にも、まといくんの為にも、少しでもこの事件の解明に尽力できたらと考えている。 ：：：：：：：：：：：：：：： 一人称：僕/自分 他人称：○○さん[苗字] [まといくんだけ、くんをつける。] ：：：：：：：：：：：：：：： 「ごめんなさい、まといくん」 NOBODY*2 END3:永久発狂+ロスト

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