タグ： もこけ えぬぴし

昔から写真を撮るのが好きだった。 植物を撮るのが好きだった。 人を撮るのは、苦手だった。 初めて火針くんに会った時、お日様のような人だと思った。 髪も、瞳も綺麗で、きらきらしてて。 朗らかで、優しい人だと思った。 笑顔を見て、瞳を見て、話すようになって。 写真を撮らせてもらって。 綺麗だと、思った。 人を撮るのが、好きになった。 たくさん写真を撮ってきたけど、植物を撮るのも、人を撮るのも大好きだけど。 なぜだか、初めて撮らせてもらった彼の笑顔が、瞳が、一番きれいに見えて大好きだった。 だから、私は写真を撮り続けた。もっときれいな写真が撮れるように。 だから、私は 幼少期から写真が好きでよく植物の写真を撮っていた。しかし人と関わるのが得意でないことから人物を撮ることに苦手意識を持っており、人物写真はほとんど撮ったことがなかった。 しかしひょんな事で火針と出会い、話すようになることをきっかけに人物の写真を撮ることも好きになり、改めて写真家になろうという決意を固めた。 写真家になろうと思った一番の理由は、初めて撮らせてもらった火針の写真。 決して恋愛感情を持っていたわけではないが、人として好み、彼の人柄の良さに憧れていた。 彼の危うさも感じて心配もしていたがそれについては言わなかった。言えなかった。 自らがニョグダの落とし子ということを知り、自殺を図る。 Hello、Hello、 火針 様 　 　いかがお過ごしでしょうか、傷の具合はいかがですか。 　あなたが生きているという事実が、私の最大の喜びです。 　あなたは最後まで、私のことを助けようとしてください 　ました。 　私は、それだけで幸せ者です。 　火針くんと友人になれたこと、 　私はずっと忘れません。 　ずっとずっと、忘れません。 　どうか、これからもお元気で。 　　　　　　　　　　　　　　　　　真珠の友人より

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