タグ： さに継続PC ★うおぬま

芸術家ベース：EDU×10+DEX×10→180+170→350職業ポイント 特記：専門分野の芸術または製作に+10％のボーナス。 現在はピアノの調律師として手に職をつけている。 控えめだが腕は確か。ジャズカフェサークルに所属してコーヒーとか淹れてる。 セッション履歴ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・春に宵する燈りの海　2021.01.29 岩桐　海青さん（PLうおぬま）と春を一緒に探した！ 感情が揺れ動くたびに、春に咲く花びらが身体から零れる。 （主に喜びなど、プラスの感情） ・038　2021.01.31・02.04 出雲 三知花（PLつきね）・重二寺 縁満（PLあずき）・九鬼 菊樹（PLうおぬま）とサークル活動。 右の薬指に指輪をつけるようになった。未来で待ってて。 【AF】 ●青いネモフィラの花束 青いネモフィラの花束、不思議と枯れることのない美しい花。 だれかがあなたたちに向けて贈ったもの。 幸運に+5 ーーーーーーーいらない過去ーーーーーーーーー 幼少期から親に勧められて１歳でピアノを始めた。一番大好きな遊びのように毎日ピアノを奏でていた。 ピアノ教室の先生からは１番に褒められ、コンクールに行けば大きなトロフィーを小さな身体で受け取っていた。 そんな両親は守梟を親戚中に自慢の息子として触れ回り、さらには従兄弟で同い年の勇鷹をいつも比べる対象に出し 「うちの守梟はこんなにできるのに、翔許の血があるくせに凡人だなんて。恥ずかしいったらないわ」と自分の両親が常々言っているのを 守梟はやめてとも言えずに黙って後ろから聞いていた。両親に褒められている自分がここで出て何もならない。 だから止めることもなく隠れていた。従兄弟の勇鷹は涙をこらえてそれを我慢していた。 そんな幼少期を過ごすなかで従兄弟とは疎遠になり、それでも両親が自分を認めてくれるピアノは続けて 国内を超えて世界で賞を取り続けた。おかげで特待生として国内屈指の音大に推薦入学を果たした。 転機は、突然訪れて。大学入学式当日。守梟はトラックに轢かれて意識不明の重体に陥った。 その後奇跡的に回復はしたものの、利き腕の左腕が思うように動かなくなる後遺症が残った。 事故の連絡を受けて両親が駆けつけたとき、最初に言った一言が守梟は今でも忘れられない。 「こんな状態じゃ、もう二度とピアノは弾けないじゃない」 身体の心配でも、一命ある安堵でもなく、ピアノが弾けなくなった息子への落胆の言葉だった。 それから両親は一度も見舞いに来ることはなかった。 リハビリで生活に支障が少し残る程度までには回復したが、 それでも思うようにピアノが弾けなくなったことは、守梟にとって絶望的だった。 久々にきた見舞いは翔許のおじさんで、従兄弟の勇鷹が警察学校を首席で卒業したのを聞いた。 とても自慢気に、そして自分を嘲笑う顔で見舞いの品を置いて帰った。それからは誰も来なかった。 何もなくなってしまった彼に希望を与えたのは、病院で開かれたピアノのチャリティーコンサートだった。 九鬼　菊樹という人物が奏者として来ていた。そのピアノの音色はとても自由で、開放的なものだった。 聴いたことのないその曲が演奏が終わった後でも忘れられず、気付いた時には本人に尋ねていた。 「この曲名は、なんですか？」『ああ、これは〈ねこじゃらし〉です』 それが、後に世界へと共に踏み出す相方との初めての会話だった。 その音楽を聴いてからは、病室で一度推薦を受けていた音大の勉強をした。 ピアノ専攻はもう実技が絶望的だろう。だから、調律専攻にした。せめてピアノに触れられる職業になりたいと。 ピアノの構造、調律の仕方、修理の方法…今までピアノによく触れてきたはずなのに、何も知らなかった。 それでいて、とても心が躍った。のめり込むように勉強をした。 退院後はすぐにアルバイトを始めた。リハビリがてらでもあり、学費を稼ぐためだ。 もう親は自分に何もしてくれないと分かったからだ。 独り暮らしできるようになったらすぐに引っ越し、お金を貯め、勉強し… ３年越しに大学に合格して晴れて入学することができた。 ここからがスタートラインだ。そう思いつつ、不安はあった。 ３年もブランクのある22歳の自分を、同級生である19歳の子たちは受け入れてくれるのだろうか。 少し悩みながら通った教室の前で、綺麗なサックスの音色が聞こえてくる。 見てみればそこは「ジャズカフェサークル」という一風変わったサークルだった。

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