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Firishta Aby（フィリシュタ・アビー） 天使たちの黙示録　HO4 名前はペルシア語で「天使」「青」、または英語で「フィリシュタが贖罪する」。 【特徴表】 ・斜め上からの発想 【容姿について】 ・羽まで入れてSIZ11のつもりなので、人間体の部分だけで身長を測ると140cmくらい？ 　ひとつの絵をず〜〜〜っと描いているタイプ　過集中する　あまり受け答えがしっかりしない（本人的には変なところはないつもりだが、他の人からするとわからない部分が多すぎる） 　おはよう調子どう？と聞かれて「うさぎ」って答える感じの子です　基本的に単語会話　ｱｶﾁｬﾝ 　現世での出身は東の国。いつか西の国に移住して芸術を修めたいと思っていたが、その前に楽園に呼ばれた。ウリエル寮に属することになったため、実質願いは叶ったようなもの。 　楽園に呼ばれる前は純朴な少女だった。同居人（感覚的には両親）の農耕の手伝いをしながらのんびり絵を描いて暮らすような感じ。 【卓中生えた諸々とか】 ・思ったよりたくさん食べる　何食わぬ顔でえぐい量消えていく ＊以下、HO4秘匿について ・開始時のSAN減少処理：1d12→8、8d3→15 　君に憂う暇など無い。おまえこそが審判、その蒼き番人となる。 ----- 「ゾロアスター教は光（善）の象徴としての純粋な「火」（アータル、アヴェスタ語: ātar‎）を尊ぶため、拝火教（はいかきょう）とも呼ばれる。」 　wikipedia「ゾロアスター教」より引用 ----- 　そこは日本のどこか、都会……から少し外れた郊外のあたり。ゾロアスター教の悪神アンリマユを信奉するカルトがあった。 　基本的にゾロアスター教というのは善神アフラ・マズダがこの世界を創始し、3000年の戦争を経てアンリマユを討ち倒すというセオリーに則った信仰がなされるものである。信徒は善悪の戦いで善が勝利するため善行を積まねばならない、というのが教えだ。だがそれを逆手に取り、悪が勝利するため犯罪行為を繰り返さねばならないという教えのもと活動する悪質なカルト集団が存在した。そこに生まれたのが、香足 侑（かたり-ゆう）という少女だった。 　退廃した生活の中で近親者である信者同士に出来た子供。近親相姦の影響か、免疫力が低く、目元が落ち窪み、奇形と称される容姿で生まれた。妙に素直で言うことを聞きやすい反面、言語が遅く自分の身の回りの世話がうまく出来ない。この子供をどうしたものかと悩んだ果てに、教団は悪を犯す教えに則って、いずれアンリマユの化身かその妻、現人神とするべく彼女を「人間とみなさず」育てることにしたが、やはり発育の遅れが目立ち、次第に「悪に染めるため」と称した虐待が発生するようになる。最終的には世話役の信者が疲れきって、こっそり駅のコインロッカーに捨てた。 　ロッカーで死にかけていたところを警察に保護され、その後孤児院へ行く。しかし暫くして教団の人間が彼を引き取りに来る。侑自身は孤児院に馴染めないのもあって親に会いたかった(それを救いと思っていた)が、孤児院側がそれを良しとするはずもなく、あえなく断念。孤児院は善側の施設である。たとえ引き取った子供に知的障害が確認されて手を焼いているのだとしても、育ちのせいで善悪の判断がつかない問題児なのだとしても、犯罪者集団に引き渡すことはできない。しかしこれが院内でのいじめにつながり、侑の行き場はどこにもなくなっていく。自身が知的障害者であることも知らされず、ただ生きづらく、しかしそれも自分のせいと決め込んで、自分がもっといい子なら、出来が良ければ、あるいは顔が可愛かったならと、この先の人生でずっと思うことになる。この頃絵を描き始め、絵を描くのが好きだと自覚する。しかし絵を描く技術などもちろんなく、才能もない。ヘタクソな絵を人に見せれば気味悪がられるのみだった。 　現代社会では時が過ぎれば誰でも大人にはなれる。そして大人になったら、働かなければ生きていけない。十分なサポートもなく助言と称した押し付けに流されるまま就職した企業はやはりブラックで、心身をすり減らしながらも明日食べるもののために働かなければやっていかれない。……というかそれ以外を知らない。どうしたら逃げられるのかなんて、わかるわけがなかった。 　そんな中で同僚が起こした横領事件と殺人事件の濡れ衣を着せられて逮捕されることになる。就職から4年経って、22歳の頃の出来事だった。なぜ自分が罪をなすりつけられたのか本人はわかっていなかったため絶望したが、周囲からすれば「ああ、まあ、そうだろうな」ということだったろう。 　逮捕され投獄されて気づいたが、独房の方が居心地がいい。社会で“まとも”に働くよりも、ずっと。自由時間には絵を描いて過ごせるし、3食出て睡眠もとれる。監房内でのいじめはやはりあったが、もはやいつものことだった。とにかく外よりもここの方が息がしやすかった。……ああ。自分は最初から「悪」として育てられているので。もしかしたら、それで？ 　しかし冤罪である。芯から悪で投獄されてこれなら納得したかもしれないが（それも不幸なことだが）、自分はやっていないのだ。しかも殺人罪であり、無期懲役か、下手をすれば死刑になる。冤罪が悔しいとか悲しいとかより「間違っている」ことの方が気に掛かった。そんな折、外部から「あなたの冤罪を晴らしましょう」という集団が現れる。聞けば事件の概要を横から聞いて冤罪に黙っていられない弁護士集団が声を上げてくれたのだとか。釈放後の生活も保証する、というその集団と面会を繰り返し、必ず解放すると約束してくれたその人々と無罪の証明のため戦うこと30年、ついに決定的な証拠を掴んだ……として説明にきた弁護士が、「あの」カルトのバッヂを持っているのを目にし、侑は何が起こっているのかわからなくなった。なんであのカルトの人がおれを？ここから釈放されてしまったら、ここにいるよりまずいことになるのでは？ 　恐怖した彼は独房の中で自殺しようとするが、死刑(になるかもしれない)囚人の独房には自殺対策がなされており凶器はなく、壁に頭を打ちつけて死のうとしても看守に見つかって止められ、拘束の扱いを受けることになり八方塞がり。ついに裁判の日が来た。侑には知的障害があり受け答えは困難とされ、自分が何を言っても聞き入れてもらえない裁判が行われた。というか知的障害ってなに？はじめて知った。おれはなんなの？もう、50も過ぎてるのに…… 　結果、彼女は釈放され。30年越しに無罪が証明されたとしてニュースになり。迎えの車が来て釈放される瞬間をメディアはとらえ、そのカメラに向かって彼は、「たすけてください」「助けて」と何度も叫んでいた、という。 　実際のところ、その集団は本当に善意で彼を助け冤罪を減らそうとする善の者で、カルトのバッヂを持っていたのは侑の身辺を調べていたときにそれを掴んだから、という経緯があったが、侑は怯えすぎて用意された仮住まいを脱走し、その先でカルトに見つかることになる。その後生まれた場所であるカルトの施設で神になり死んだ。 　カルトはバックについていた資産家が死に資金難になって信者がひとりひとりやめていく窮地に、侑が孤児院に引き取られて生き延びたのを知り、その「悪神に愛された子供」を連れ戻して神として崇めれば、彼女を通して神は力を振るってくださると、もはや経典にも何も載っていない出鱈目を吹き込み、実際それで立て直していた。侑はアフラ・マズダの善なる炎に負けないことを証明するため火に炙られ、当然のように死亡。享年は53。 　教団は彼女の死亡後なし崩し的に解体。 　彼女の名前は香足侑、誰もその名を呼んだことはない。 ----- 　───おれの人生ってなんだったの？ 　───さあ。生まれてきただけなのにね。 イメソン： ・天使だと思っていたのに/鬱P 　PLは悪から生まれて悪からも悪とされて悪のまま悪に捧げられ死んでいった善なる子供だと思っています。 　天使になるにあたっては善なるもの=ほんとうはこうなりたかったという彼の理想になってもらおうね。 【通過シナリオ】 ・天使たちの黙示録　END1-a 小ネタ：金銀その他、光り物に目がない

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