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『────────天誅』 主に汚職や詐欺に関わった人間をメインに裏社会の人間を殺害している、都市伝説制度初期からの殺人鬼。 全身を包帯で覆い隠し、狐の面を装着した和服の男。 違法改造を施して、限りなく音が発されないハーレーダビッドソンを乗りこなし、大太刀を悠々と背負って移動できる程度の長身だが、警察が彼の身柄を特定した事はない。 死体の首を撥ね飛ばし、その首の断面を用いて事件現場の壁に『天誅』の文字を書き残す独特の主張を行う。 文字を書き残す事は一般にも知られているが、それが被害者の首であることは一切漏らされていないため、ペンキか血液かで警察は本人か模倣犯かを判別している。 口を開くことはなく、会話するとしてもスマホ入力。 他の都市伝説の事を優先的に殺害しようとするが、引き際はしっかりと見極めるし見逃すこともある。気分屋。 殺しの前に一礼する癖がある。 因みに悪いことをしない警官には礼儀正しい、らしい。 ■事件経歴(頻繁に話にあげられる物を抜粋) ・『財閥会長誘拐事件』 今から15年前に発生した事件。 当時日本有数の財閥の会長(当時76)が何者かに拉致された事件であり、その後山奥の会長所有の別荘で発見されたが、白目を剥いて気絶している会長の周囲には数名の部下の死体が転がっており、全て首を切断されていた。 床には大きく『天誅』と書かれていたという。 その後の調査により、会長が女性社員の給料を故意に操作し、生活費と退職を盾に別荘で乱交パーティーを行っていたことが発覚。被害女性の中には殺害された人もいた。 パーティーの参加者が逆恨みで会長を拉致したとされるが、参加者を殺害したのは別の人間。 会長はその他の余罪もあり、逮捕される。 ・『汚職警官連続殺人事件』 ○○区で警官の連続殺人事件が発覚。 全員路地裏で首を切断されて放置されており、どの現場にも『天誅』の文字が大きく書かれていた。 その後、周辺の防犯カメラを捜査中に全身を包帯で覆い隠した着物姿の男を見つけ、最重要容疑者とする……が、派手な外見をしているというのに一行に見つからない。 この事件は▲▲組襲撃案件で補完する。 ・『▲▲組襲撃案件』 当時秋葉原を縄張りにしていた暴力団『▲▲組』と警察一部組織の癒着が、上記連続殺人により明るみとなる。 その後四課が▲▲組に立ち入りするが、その直後に最重要容疑者が乱入、事務所内にいた▲▲組員計35人を殺害。 以降、他の暴力団でも同じケースが発覚し、殺害人数に大きく差はあるものの現在では計22組が潰されている。 これにより都市伝説認定制度発足から僅か一ヶ月で狐面の悪即断の殺人鬼『狐義』が認定される事になる。 ────以下、狐義について。 中身は潔癖症のイギリス人男性。 日本語は読めるし聞けるし書けるが、喋れない。 元々総合格闘技でボクシングや剣術の選手だったが、通訳の日本人女性と婚約後に身辺整理を行ってから来日。 仲睦まじく、婚約者の兄とも良好な関係を築き、婚約者の女性から日本語を教わりながら暮らしていた。 結婚式の6ヶ月前、婚約者が遺体で見つかる。 死に物狂いで調査した結果、どうやら婚約者が色々なものを盾に脅され、侮辱され、その末に殺害されたらしい。 男は怒った。 汚れた彼女と暮らさずに済んだと一瞬考えた己に怒った。 会長や会社周辺を見張り、会長が拉致されたのを目撃してそれを追いかけ、会長以外を全員殺害した。 それから警官であった婚約者の兄に自首しようとしたが、兄にそれを拒否されたことで捕まる事はなかった。 そのままタガが外れたかのように、己の用いる全ての力を使って悪人を殺害して回ることを決意する。 本当はとっくに日本語が話せるが、彼女を例え一瞬でも無いことにした自分を許さないために、今後の人生の中で日本語を話す事を一切しないと決めている。 殺しの前に一礼するのは、剣道を嗜んでいた彼女が試合で行うその姿を美しいと想い、そこから恋に発展したから。 紳士的な国柄か、それとも経緯によるものか。 悪人である女性以外には紳士的に接するが、本人は至って真面目だし亡くなった婚約者一筋。 THE和風な見た目は兄の入れ知恵で、ここまで統一感を出せば中身を日本人だろうと先入観を抱くはずだと言う発言から。血が肌に付着しないのでかなり気に入っているし、実際長身でも、外国人だからという理由で警察からの捜索対象に含まれたことはない。 現在は警察を辞めた婚約者の兄とマンションを経営。 兄が代表管理人、狐義がトラブルと家賃催促担当。 実は何度も洗濯ができるタイプの着物。 ■特徴表 210:前職 以前は別の職に就いていたか、幼少期に何か得難い体験をしている。＜EDU*3＞を前職として任意の職業上の技能に割り振れる。 51:動物に好かれる 独特の佇まいのおかげか、大抵の動物がなついてくる。 ■イメージソング ・ギャラリア/柊キライ ・ヨルムガンド/wotaku

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