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「例え貴方様であろうと、貴方様を否定する言葉は許しません」 黒桐という代々剣技や武術に長けた一家があった。 どんな相手であろうと怯ませる脚撃の｢鬼撃｣ 刀の振りによる空気の揺らぎで惑わす｢蝶乃舞｣ 武闘家には広く知れ渡っており、黒桐という家の歴史は深い。 その中で愛華は人と戦う事に対し才を見出す事が出来なかった落ちこぼれであった。 姉のように蹴りを繰り出せる訳でもなく、 姉のように刀を振るうことも出来なかった。 姉達と肩を並べていたかった彼女は深く傷付き、短い間ではあったが引きこもる事もあった。 そんな愛華を両親は愛し、他の生き方があるよと優しく提示した。 そうして両親に恵まれた彼女は護る為に拳を振るうのではなく、傷を癒す事で命を護るべく医学の道へ進む。 暫く医学生として勉学に励み、ある日教材を求め近所の本屋さんへと足を運ぶ。 ーーそこで事件は起こった。 何処からか火の手が上がり、火事が発生したのだ。 初めての出来事で恐怖を感じ、なすすべなく死を待つだけだった彼女の元に現れたのは仮面を被った奇妙な男性だった。 吊り橋効果、という言葉には当てはまらないこの感情。私は彼に恋焦がれている。 そう気付いたのは火傷を負って治療を施されていた病院のベッドだった。 彼に会いたい。彼に感謝を述べたい。彼と…話をしたい。 そう希う少女を、神は見捨てなかった。 礼儀正しい彼は彼女の元へお見舞いにきてくれたのだ。 その後、必死のアプローチにより恋仲になり、結婚に至るのだった。 ｢石火様、おはようございます。朝ご飯をご用意させて頂きましたので宜しければお召し上がりください｣（対面時） ｢……ふぅ。石火様は今日も優しくて素敵な人だなぁ……｣（オフ時） ｢貴方様であろうと、貴方様を否定する言葉は許しません。 ｢貴方様に救われたから私は未だ生きている。 未熟ではありません。貴方様がソレを否定するのであれば、私は声を大にして貴方様の間違いを正しましょう。·····きっと、それこそが私が貴方様に救われた意味だから。｣ ｢それこそが、私が力を持たない理由だから。｣ 結婚を約束した相手 https://charasheet.vampire-blood.net/2801900

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