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人間の持つ偶像崇拝の集合意識が具現化したレネゲイドビーイング。 幼少期より歌うことに秀でており、15歳でアイドルデビューを果たす。 しかし数年経ったある日、ライブ中に突然能力が発現、その場にいたファンを傷付けてしまう。 騒動自体は"然るべき機関"により処理され世間的にはなかったことにされているが、彼女の心の傷は残り、人と会話することを極度に避けるようになった。 そんなとき都築京香に出会い、ゼノスへの勧誘を受ける。 行き場も生きる意味も見失っていた彼女は生活の保障と引き換えにその勧誘を受け、以降ゼノスメンバーとして活動している。 普段は町はずれの寂れた教会で過ごしており、任務要請があった際はオーヴァードとしてその異能を振るう生活を送っている。 能力はハヌマーンのピュアブリード。歌を歌うことで敵部隊を壊滅させる。 なお普段は修道服にガスマスクという異様な格好をしており、更に他者との会話を全て筆談で行うため教会の存在を知っている数少ない人間の中でもすすんでそこに近付こうとする者はいない。 因みに名前、並びに容姿（髪色や瞳の色）に関してはゼノスに加入した後に変えたものであるため、アイドル時代の彼女とは全く違う見た目になっている。本名を知る者はいない。 ――――― 彼女は幼い頃から歌うことに秀でていた。彼女の美しく優しい歌声は聴く者の心を癒し、安らぎのひとときを与えた。 自分の歌声で、世界中の人達を笑顔にしたい。幸せであふれる世の中を創りたい。 そう思っていたとき、彼女の噂が芸能関連のプロデューサーの耳に入り、スカウトという形で15歳でアイドルデビューを果たすこととなった。 その卓越した歌唱力は勿論、整った顔立ちとそれらを全く鼻にかけない愛嬌の良さから瞬く間にヒットし、一躍国内に留まらず海外でも人気を誇るトップアイドルへと昇り詰めた。 しかし、事件は唐突に起こる。 初のワールドツアー最終日、公演中に彼女の"力"が目覚めてしまったのだ。 自分の歌を通して笑顔になっていた大勢のファンが、それを聴いて次々倒れていく様子を見て、彼女は酷くショックを受ける。 騒動自体は"然るべき機関"によって処理されなかったことにされたが、彼女の心に残った傷まで消し去ることはできなかった。 それ以降、彼女は人と会話することを極度に避けるようになり、明るかった性格も見る影もなく塞ぎ込むようになってしまう。 芸能界に残ることも、況してや今まで通りの生活を続けることも難しくなってしまった彼女は、自分の体内に巣食う異能の力を受け入れることもできず、UGNからの所属要請も断り、一人路頭に迷っていた。 そんなとき、偶然か必然か、都築京香と出会う。 その少女は彼女の能力に理解を示し、全ての面倒をみることと引き換えにその力を貸して欲しいとの交換条件を持ち出される。 行き場もこれから生きていくための指針も見えなくなっていた彼女はこれを承諾し、ゼノスメンバーとして活動することとなった。 現在は表向きはシスターとして町はずれの寂れた教会で一人過ごし、都築からの任務要請があった際はオーヴァードとしてその異能を振るう生活を送っている。

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