タグ： 大正クトゥルフ

所属：帝国陸軍　帝都守衛隊　第六中隊 肩書：中隊長 階級：少佐 帝国陸軍の帝都守衛隊で一個中隊を率いる軍人。 16歳で長崎から単身上京して陸軍士官学校へ入り、卒業後、少尉として任官された。 任官後の初任地が帝都守衛隊であり、以後、一時は教育部隊で教官を務めたこともあったが、後に原隊に復す。 その後、ある出来事に際し小隊を率いて出動した折、的確な指揮の下、迅速に事態の収束を果たしたこと等が評価され、一個中隊を任されるまでになった。 長崎奉行も歴任した名門士族・伍堂家の出でありながら、華族との付き合いもある（これについては、伍堂家が、明治期を代表する実業家として知られる旧薩摩藩士・五代　友厚と親交が深かったことも関係している。詳しくは後述する）。 その為、軍部内でも貴重な人材として厚遇されている。 帝都の守備を固める（＝帝の御前に於いて任務に当たる）という、軍の中でも名誉ある任務の一つを任されているのも、ひとえに彼の『人脈の広さ』と『人望の厚さ』故であると言われている。 武門の家柄らしく、己の任に至極実直で、曲がったことが嫌いという、軍人の『お手本』とも言える人物であり、教育部隊在任中は軍の教範の執筆にも携わる等、後進の育成や指導には定評がある。 だが、その実直さが逆に仇となり、なかなか良縁に恵まれないのを本人も気にしている。 なお、伍堂家の家督自体は、兄の伍堂　駿輔（ごどう　しゅんすけ）が継いでいるので、仮に慎之介に良縁が無かったとしても問題は無いらしい。 ※五代　友厚（1836～1885） 旧薩摩藩士・実業家 薩摩藩時代に薩摩藩遣英使節団（薩英戦争後、薩摩藩がイギリスへ派遣した留学生のこと。五代は説明役として留学生らの引率を行った）での経験を期に商才を開花させ、明治政府においても外交・経済の分野で要職を歴任。 大阪造幣寮（現在の大阪造幣局）の誘致を行い、大阪税関の初代税関長となった。 明治政府を退官後は実業家へ転身。 大阪の経済を立て直す為に尽力し、大阪商法会議所（現在の大阪商工会議所）をはじめとして、大阪株式取引所（現在の大阪証券取引所）や大阪商業講習所（現在の大阪市立大学）等の機関や数多の民間企業を設立。大阪商法会議所では初代会頭に就任した。 ※伍堂家と五代　友厚との関わり この世界に於いての五代は、薩英戦争の捕虜として英国に捕まった後に脱走、長崎で潜伏生活を余儀無くされていた。 この時、五代の才能を見出し、その潜伏先の斡旋等で便宜を図ったのが、時の長崎奉行であった慎之介の祖父、伍堂　實隆（ごどう　さねたか）であった。 それがきっかけとなって以来、五代家と伍堂家は親交が深く、また、その関係で伍堂家は明治政府の要職の中心となる、旧薩摩藩出身者との関わりが深い。 その為、伍堂家は士族の家でありながら華族との付き合いが広く、それら華族の口添えもあって、慎之介は陸軍士官学校に進めた他、後に伍堂家が揃って帝都に転居しているが、その際の住居の斡旋等もしてもらった。

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