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鏡 亜理子(https://charasheet.vampire-blood.net/m725218bdcc35f217c9f495381614ec7d)にひどく恨みを持つ少女。 元々はUGNの施設、孤児院と呼ばれる場所で共に育った義理の妹。 他にもたくさんの子供達がおり、彼らもまた家族。 能力覚醒の際に視力を失って以降、EF《傍らの影法師》で出現する小さなフェンリルの視界を頼りに生活している。 戦闘時においても美環の側を離れることなく、彼女の戦闘を可能にしている。 自らを"神狼殺し-Silver Bullet-"と名乗り、亜理子を殺す者と自称する。 理由は聞いても話さないが、ある程度気の置かない仲間であれば、あるいは。 ↓夏野 美環の過去↓ 孤児院の皆と一緒に過ごす時間は幸福そのものでした。 私は目が見えなかったけれど、それでも亜理子姉さまとそっくりなフェンリルが私を導いてくれたのですから。 中でも亜理子姉さまは誰よりも泣き虫で弱虫。それでも私は知っていました。 道端のお花を綺麗だと笑う姉さま。ただのエフェクトに過ぎない私のフェンリルを撫でてくれた姉さま。 姉さまは気弱な分、とっても優しい人だって。 私には本当の両親の顔なんて見たことはないけれど、それでも《傍らの影法師》を通して見る小さな世界は幸せそのもので。 そんな世界がずっと続くと。幸せなまま終わるお伽話を信じていました。 家族がバラバラになるあの日までは。 亜理子姉さまは突然いなくなった。 大人になった亜理子姉さまは、孤児院を出てN市という街に行ったと聞いた。 きっと亜理子姉さまなら大丈夫、と、泣く姉さまを慰めたあの日を最後に、姉さまとはお別れになった。 それでもどこかで信じ続けていたんです。 きっと姉さまは一人でも大丈夫。強くなっていつか迎えに来てくれるって。 でも、風に聞く姉さまは、酷い人間で。 いつもミスを犯しては仲間に酷く迷惑をかけると。1人だけ浮いていて、ひとりぼっちだと。 確かに死と隣り合わせだからこそ、そういったミスは許されないのだろうけれど。 それでも、亜理子姉さまらしいなんて考えていた。 でも、亜理子姉さまが頑張らなかったせいで、家族はまた1人、1人と戦場に駆り出されることになりました。 目の見えず、ろくに戦えない私を除いて。 亜理子姉さまが何か一つミスを犯して作戦を失敗させる度、それを補填するための戦力として扱われた。 亜理子姉さまの件で孤児院の名前が引き合いに出され、それを挽回させるために戦場へと駆り出された。 孤児院のみんな、家族全員泣いていました。 施設長も泣いていました。 亜理子姉さまのせいで、皆が悲しんでいる。それなのに、亜理子姉さまはまだ『生きている』 だから私、決めたんです。 誰がなんと言おうと、失敗続きで弱虫で泣き虫な亜理子姉さまをこの手で止めるって。 世界一優しくて、世界一残酷な亜理子姉さま。 きっと貴方を殺せば、皆が笑顔になるはずだから──。

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