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沈黙への夜想曲　執事、メイドベース 生粋の日本人だが、高校卒業後すぐにアルゼンチンに移り住み、フェレイロ家で働き始めた。勤務年数は大体3年くらい。4年目かもしれない。 刃物恐怖症なので、ブランチやディナーの準備補佐は刃物に触れない範囲で手伝っている。刃物を向けられると一瞬立ち竦んでしまうが、自分で触れる必要がない分には多少は平気。自分で触れるのは絶対に無理。 性格は暗く、挙動不審。人を嫌っているというわけではないが、人と接するのが極端に下手。自分から話題を振る事はあまりないし、話題を振られてもすぐには返す事が出来ない。たまに見当違いな話題を振る事があるかもしれない。 また、自身の事を「ヨク」と名乗っており、本名を明らかにしようとしない。 一人称は僕or私、二人称は貴方、相手を呼ぶ時は苗字＋さん付け（外国人の場合はファーストネーム＋さん付け）基本的にはスペイン語で丁寧に話す事を心がけているが、焦った時などは敬語が外れたり、日本語が飛び出したりしてしまう。 20/02/28 「沈黙への夜想曲」クリア　自陣最高～！！！ ここから先COCシナリオ「沈黙への夜想曲」HO内容有（同卓者NG） 本名は「村田 緑酒（むらた りょくしゅ）」ヨクと名乗り始めたのは、出会った頃にルシアが名前を聞き間違えたのがきっかけ。無意識的に今までの自分を捨ててしまおうと思ったため。 物心ついた頃には母親が居らず、ずっと父一人子一人で生活していた。父子家庭である事に疑問を抱いた事はあれど、不満を抱いた事はなかった。父は優しく、社会的地位もそれなりにあった。このまま父と二人で支え合って生きていくのだろうと思っていた。ところが、小学校に入学してしばらく経ったある日、酒に酔った父から性的暴行を受けた。初めは理解が出来ず、抵抗する事も出来なかった。そして、一回きりの過ちであるかと思われたそれは、継続的に何回も行われた。父は泥酔している時もあれば、素面の時もあった。大人と子供では圧倒的に体格差があり、抵抗はほとんど無意味だった。 昼は普通に生活をして、たまに夜に性的暴行を受ける。普段は優しい父のことを想うと、誰にも相談できなかった。そんな生活が5年弱続いたある日、何がきっかけだったか父を台所にあった包丁で刺し殺してしまった。精神が限界だった。 少年法や心神耗弱であった事も考慮され、罪に問われる事はなかったが、代わりに精神病院に入院する事になった。表向きは優しい父親だったために、世間の目が辛かった。 精神病院に入院して5年弱、高校に入学する年に退院する事が決まった。精神病院を出て、高校に通っても将来する事が思いつかない。そんな事を思いながら久し振りに外を散歩していた時に、ルシアと出会った。何故だか全てを話してしまえる雰囲気の人だと思った。 ルシアに今までの悩み、これからの不安などを全て打ち明けると「自分の家で働かないか」と誘われた。断る理由もなく、二つ返事で了承した。 学業の関係上ルシアとはそこで一旦別れたが、高校に通っている間に使用人として必要なスキルを着実に磨き、高校卒業と同時にフェレイロ家の門を叩いた。 その頃になると、自分を奇異の目で見る人間はいなくなっていたが、そんな事は関係なかった。このまま日本にいるのはいたたまれなかった。どんな理由があれど、殺人を犯した事は許されない事だと思っている。同時に、最適解でなくとも当時の自分はああする事しか出来なかったとも思っている。 殺人についてどうか、と問われると「ふとした時に人を殺して解決すればいいと思ってしまうから、しないほうがいい」と答える。 村田緑酒から欠落しているものは『正常な親の愛』『自信』『自分』である。 ヴィオラは元々父の持ち物だったが、事件後に勝手に拝借した。演奏技術は幼い頃から自然と教わっており、今でも問題なく弾く事が出来る。父との思い出は良いものばかりではなく、むしろ悪い事ばかり思い出してしまうが、これだけは何故か手放せないでいる。

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