タグ： Princess of Rouge

盗賊団“CrimsonGerbera”に所属しているメンバーの一人。 森近くの村に住んでおり、政府軍に憧れている少年だった。 ある日、森で友人と剣の特訓していると一人の男が怪我をしているところに出会う。 アルは政府軍に志望するくらいには正義感が強かったため、その男を村にある自分の家へと招いた。 そしてお礼をしたいと言った男に外の話をせがんだ。だが優しかった男はとある宗教の話を熱く語りだす。 アルはそんな話を聞きたいわけじゃなかったが律儀に聞いてやっていた。 何日かして男の話にうんざりしていた頃、男と同じような格好をした人が村に沢山やって来た。 男を迎えに来たのだとそう思った。 村が滅茶苦茶になった。 アルは男を助けたため殴られることはなかった。おもちゃにされることはなかった。 身動きができないように縛られ、うんざりしていた男の熱弁の後ろから止まることがない叫び声をただ聞くことしか出来なかった。 善意に帰って来たものは酷い裏切りだった。 数か月後、政府軍がやって来た。少年の憧れの政府軍がやって来た。 でも家の外から聞こえる叫び声は酷くなった。 家に入って来た政府軍に助けを求めた。だけど政府軍にとって村人は悪だった。 一緒に政府軍に入ろうと約束した友人、優しかったお隣さん、幼馴染の女の子、2歳上の兄。 沢山の動かなくなった彼達に紛れて死んだふりをしてやり過ごした。 赤く染まった彼らの下敷きになりながらどうしてと意味のない自問自答を繰り返した。 アルは憧れにも裏切られた。 村が静かになった。 猟師の娘が解決したらしい。 何も出来なかった自分はせめて匿ってくれた彼らと一緒に燃えようと思った。が、己の体は燃えることがなく熱さも感じなかった。 二度裏切られた少年は確かにこの村で死んだ。 ● 赤髪、碧眼の少年。村にいたころは明るく話すことが大好きで政府軍に憧れていた。 剣は政府軍に入るために練習していたが、村の事件で同じ武器を使う気にもならず炎で作った釵（さい）での近接戦闘。 まっすぐいってぶっ飛ばす、右ストレートにぶっ飛ばす。 事件後、色彩異常をわずらい赤色のみ判別できる。それ以外は黒白に見える。 憧れの対象の非道な行いに頭がついていかず現実逃避。あのとき一番殺したかったのは逃げた自分自身。 いっそのこと応戦してそのまま死にたかったと思っているが、政府軍の非道行為目撃時点でオーヴァードに無自覚に覚醒してたのでどっちにしろ肉体的には死ねなかった。 盗賊団の方針が政府役人や軍人中心に活動しているので、ホッとしている。民間人（弱い者）が踏みにじられるのを嫌悪する。

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