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・ＨＯ：Futurity【貫嶋 佳士】　[ロイス：笠街 悠二(かさまち ゆうじ) 　自由／自由] 寒さが和らぎ始めた晩冬。 キミは大学の近くで新生活を始める為に、黒羽市の下見に来ていた。 良いも悪いも、酸いも甘いも、様々な思い出が詰まっている地元を離れるのは少し名残惜しいが、ソレを超える想いがキミにはある。 たまたまオープンキャンパスで仲良くなった友人の「笠街 悠二」に街の案内をしてもらいながら、施設を巡る。 話には聞いていたが改めて街を見ると、様々な企業が街と提携しているのもあり、街の内装も最新技術を使っているものが多い。 感心しながらも、ある程度観光が終わった。そんな時だった。 平穏な街にはあまりにも不協和音の、劈くような爆発音が遠くから聞こえたのは。 ====================================================================================== クールめな青年。大学入学のために黒羽市にやって来た。 （キャンペーン開始時点では）非オーヴァードであるが正義心が強く、 地元では人助けだけに留まらず、個人的に自治活動を行ったりしていた。 万引き犯や恐喝犯の取り押さえを行ったことで一時期警察に目をつけられていたこともある。 弟一人、妹一人の三人兄弟だったが弟は他界している。 光佑の夢は正義のヒーローだった。 そこまで身体が丈夫なわけではなかったが、あいつなら警察かなんかになっていつか夢を叶えるんだろうなと思ってた。 俺が高2の春、あいつは強盗事件に巻き込まれて死んだ。 警察がその時の状況を説明できるやつが満足に居ないとかなんとか言ってたし、何があったのかは今でもわからないままだ。 葬式やら何やらを諸々終えて、遺品を整理した。 あいつ、高校にすら入ってなかったくせに警察学校のパンフレットとか持ってた。 ―俺は、人並みに俺のことを慕ってくれていたあいつの、光佑の代わりになろうとしているのかも知れない。 警察なんてものは性に合わないけど、俺なりの正義を示せたら、きっと― ※ここからシナリオのネタバレあり <「Re Envision Theseus」 File１：差異> オープンキャンパスで顔見知りになった笠街 悠二（かさまち ゆうじ）に、黒羽（くろば）市の案内をされていた。しかしその途中、笠街が急な呼び出しを受け駆け出していく。またそれと同時、近所のショッピングモールから爆発音が響く。どうやら立てこもりが起きたらしく、佳士は光佑（こうすけ）のバッチを胸に現場へと駆けていく。荒れきった現場に辿り着くやいなや、子どもの泣き声が聞こえてくる。今にも崩れそうな柱の下、しゃがみ込む子どもを見つけ、佳士は咄嗟に彼を蹴飛ばす。が、その直後、佳士は柱の下敷きとなる。激痛の中、柱に潰された右腕を認識しながらも子どもを逃がす。駆けてく背を見送りながら、佳士は自身の右腕を瓦礫で潰し切る。視界も霞み、明確な死を認識しながらも彼は地下へと這いずり進もうとする。その時、ふと近くに女性が立っていることに気づく。彼女は実験体になるのなら、佳士を助けてやろうと提案してくる。引くという選択肢がなかった彼はそれを承諾、どんな条件でも飲み込むと宣言し、彼女の薬を受け入れた。再び意識を取り戻した時、動くことすら満足に叶わなかった身体は軽やかさを得、潰れた右腕には無機質な義手が生えていた。束の間の混乱の後、彼は再び立てこもり犯の居る地下へと駆けていく。そして地下階にて立て籠もり犯と遭遇、殴りかかろうとしたところで空（くう）、御伽 黄泉（おとぎ よみ）及びシシィが駆けつけ、彼女たち含めたPC達と立てこもり犯の戦闘となる。戦闘後、3人から状況及び戦闘中に目撃した特異な力についての説明を受けている時、立て籠もりのボスだと思われる人物が現れる。ボスは所持していたスーツケースを開きレネゲイドを活性化させるダストを放出、それを吸い込むことで戦闘態勢を取る。微量にダストを吸ってしまった佳士を含めたPC達はそれに応戦する。戦闘中、敵は自身に特殊な弾丸を撃ち込むことで、本来は持ち得ないシンドロームのエフェクトを使用し始めた。しかし戦闘には勝利。戦闘後、空が呼び出した、笠街含めたUGNのメンバーが駆けつけたところで佳斗は気絶した。後日、病室で佳斗は病室で目を覚ます。傍らで看病をしていた笠街及び黒羽市UGN支部副支部長の空から改めてレネゲイド、及びUGNの説明を受ける。説明の後、空は佳斗をUGNへと勧誘し、彼は返事一つでそれを承諾した。空が去った後、どこが顔に影がかかる笠街を余所に、佳斗は光佑の遺志を果たすための確かな一歩を踏み出せたことに喜びを感じるのだった。 <「Re Envision Theseus」File２：春雷> 前回の事件から一ヶ月、佳斗は黒羽市に配備されている警備隊の長、警備隊長（名前と顔は明かせないらしい）の元で訓練を受けていた。そこに差し入れを持った笠街、黄泉、シシィが訪れる。3人が姿を見せたのを確認したところで、警備隊長は戦闘態勢を取る。PC達の腕試しがしたいとのことだ。しかし、途中で警備隊長のアーマーが不調をきたしたらしく、そこで戦闘は終了した。戦闘後、笠街が持ってきていた差し入れを食べている際に、レネゲイドダスト（RD）と呼ばれる、オーヴァード能力の増強剤の存在を教えられる。昼食後、今日は一日快晴との予報だったはずが、警備隊長は、親会社であるCRONUSの新作アプリ"Sky"の画面を映しながら、この後雨が降ってくると告げてくる。予報通り直後に雨が降り始め、PC達は雨宿りをすることとなる。そこでSkyの説明を笠街から受けていたところ、目の前を一人の少女が通り過ぎようとして転倒する。黄泉と同年齢と思われる彼女、佐古 葵（さこ あおい）を連れ、PC達は空が副店長を勤めるカフェへと向かうこととなる。カフェの中、同じ学年であることも判明し、黄泉と葵はすっかり打ち解けた様子だった。一週間後の夜、空から、RDの売人が自身もRDを使用しながら街を逃走している、との連絡が入る。急ぎ現場へ急行、空の憶測に通りそこに現れた売人との戦闘になる。戦闘後、彼を拘束しようとしたところ、急に痙攣を始め、「にげろ」とかすかな声で伝えてきたが最期、彼は息絶えた。直後駆けつけた警備隊長から、恐らく彼は4種類目のRDを使用したことによる副作用で絶命したのだろうと伝えられた。 <「Re Envision Theseus」File３：制裁> 空に招集されたPC達は、黒羽市の未開拓領域で発見された廃屋の調査を依頼される。外見に比べて広い屋内、その中で見つけた研究資料に載っていたワード、「Theseus」に空が反応を示す。現在行方をくらませている黒羽市UGN支部支部長、津雲（つぐも）がそれに関連した研究を行っていたらしい。奥にまだ建物は続いていたが、空の命を受けて一度帰還することとなる。解散後、トレーニングからの帰路にて、妹である美佐（みさ）から電話がかかってくる。彼女は佳斗の元を訪問したいらしく、態度（安否確認の電話だと嘘をついたことなど）に違和感を感じたもののそれを承諾した。後日、空から廃屋の再調査を依頼される。"小さき密偵"による調査を行ったところ、やはり廃屋は元々研究施設であるようだった。またその時、物音に気づき屋外に出ていた黄泉とシシィが敵襲を受ける。2人の元へ駆けつけたところ、歪な形容をしたジャーム2体との戦闘になる。戦闘後、獣型のジャームは塵化し、目が肥大した人型の方は佳斗の腕を掴み、潰された喉で何かを叫んだ後絶命した。人型ジャームのサンプルを回収していたところ、森の方からこちらの様子を伺っていたらしい女性、佐古（佐古 葵の母親）が現れ、この場は彼女が受け持つと告げてくる。

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