タグ： 初恋性ストックホルム症候群

スポーツ雑誌（主に陸上)の記者をしている。大学時代は文学部とスポーツについて学び、活動をするＳＳＩに所属していた。 肺に疾患があり、移植手術を受ける小学校高学年までは体育を毎回休み、入退院を繰り返し、学校を休む日も多かった。 術後はめきめきと回復し、中学からは陸上部に所属し、県の代表選手に選ばれるぐらいには強くなった。 手術を受けるまでの幼少期は塞ぎがちで、人との間に壁をつくり、外を元気に駆け回る同級生の子を見ては「どうして自分だけ」と羨んできつく当たることもあった。 手術を受けて回復してからは元気に過ごせることがとにかく嬉しくて毎日の様に外を走り回る様になり、性格も明るくなった。 中学、高校では友達を作り、クラスのムードメーカー的な存在だった。 その後、スポーツのことをより学びたい、幼少期に見ていたスポーツ専門雑誌の記者になりたいという志を持ち、法政大学の文学部、SSIに入った。 ある日、用があり足を運んだ図書館で佐渡慧に出会う。本の趣味が合い、会話をしていくうちに昔の自分に少し似ているなと思い次第に惹かれていく。自分があの時辛くて愛を欲していた様に彼も愛されたいんだろう、彼を愛したい。甘やかしたいと思う様になる。 好意を自覚してからはとにかく猛アプローチをし続け、１年程経った頃に佐渡が折れ、めでたく付き合うことになった。 本人は自覚がないが一度何かに執着してしまうととことん執着してしまう傾向がある。愛するものには尽くしたい、世話を焼きたい、とことん愛をぶつけたいと思ってしまう性格。背もでかく、佐渡に会うたびに世話を焼き、尽くしまくる姿はまるで大型犬の様だった。 大学を卒業後、同棲を始め、もうそろそろ結婚したいなと思っていた頃だった。 慧を失い、時間遡行をする様になった頃には性格は暗く、塞ぎこみ、自暴自棄になっていた。 結婚式について 最初は友人たちを集めて小さなパーティを開いてそこで指輪交換をする様な小さな結婚式的をやるつもりだったが慧が嫌がった為、予定変更をして前日に二人でお祝いをし、次の日チャペルを借り、二人きりで記念写真を撮るということにした。

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