タグ： 魛派閥 山ボーイ

｢家にいるより山にいる方が安心する！｣ ｢理由？んな事どうでもいいだろ、それより登山だ！｣ 勝色…褐色(かついろ)ともいう紺よりもさらに濃い、黒色に見えるほどの暗い藍色の髪を短いながらも後ろで束ねている。 また瞳はやや淡い竜胆色である。 大学生1年生。高校生の頃から登山部に所属していた。 好きな物は山、海、兄貴。 小さい頃ハワイで親父に銃を習っtおっと、誰かが来たようだ。 何度も山を登るうちに筋力はついたものの体力はあまりない。 俊敏な動きも得意としておらず、尚且つ過去の出来事が影響しているのか定かではないが精神力もやや低い。 1人称：｢俺｣ 好物：さくらんぼ 雨路家は三人兄弟だった。 長男 鳴(ひびき)、次男 景(けいじ)、三男 渉(わたる) 長男と次男は5歳差で、次男と三男も5歳差である。 景が15歳になり渉が10歳になった頃二人の関係が歪んだ。 景が、渉の事を襲ったのだ。 そういった知識もなく、ただただ恐怖に震えされるがままに弄ばれ初めての行為は幕を閉じた。 が、それに味をしめた景はそれ以降も己が欲を吐き出したい時に渉を利用する事になる。 渉が15歳、即ち高校1年生になった頃転機が訪れる。 登山部というものの存在を知った渉はひとつの結論に至った。 『家に居なければ、兄に襲われることも無い』 長男の鳴は随分と前に家を出てしまっている。そのせいなのか、以前より行為の頻度も内容も酷くなっていきもう疲れていたのだ。 迷いもなく入部届けを出し、そこからの生活は比較的安定したものへと変わっていったのだが長く家を空けると更に行為が激しくなるのが悩みの種であった。 しかし、その地獄のような日々は呆気なく終わる。 渉が高校3年生になろうとしていた直前。 景は冬の山で死んだ。 よくある話だ、スキーをしに行き、コース外の場所を滑り遭難しそのまま雪崩に巻き込まれ命を落とした。 葬式では涙は出なかった。 何も知らない長男の鳴は泣いていた。 その涙を見て、泣いた。決して景の為に泣いた訳では無い。 解放はされたものの、身体に残る嫌な感触は一生拭えないのかもしれない。 嫌な考えを振り払うかのように頭を振るも、今日も今日とて身体が震える。

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