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｢麗しい……やはり未散様は今日も美しい。何と可憐な……世の男性の中で最も耽美なその御顔を今日も間近で拝見させて頂けるとは……。身に余る幸せで御座います｣ ｢未散様が家を出ていかれたのにもきっと深い訳があるのでしょう。私めには分かります。あの御方がいない以上今最も輝かれているのは、霈様です。霈様が今の私めの光なのです……あぁ！何と素晴らしい……｣ 透き通る様な淡い空色の髪を持つ。瞳は黒かと思いきや僅かに紫がかっている事が分かるだろう。 長身に加えそこそこに鍛えられた身体である。 己を飾る物は何一つ身につけていない。 1人称：｢私め(わたくしめ)｣ 好物：わたあめ 『寸鉄人を殺す(すんてつひとをころす)』 必殺の一刀。 寸鉄、とは言うもののそれなりに刃渡りのあるそれで切りつける為ダメージはそれなりに与えられるだろう。 持ち前の速さで3度斬り付ける技である。 杖とこの技能の両方に成功した際発動可能。 尚初めて仕込み杖を抜いた際は相手の回避、受け流し等の技能の成功値は半減する。 効果：3d6+db 執事。 櫛田家に仕える執事。 元々捨て子であった誅波を櫛田当主 櫛田 霆(くしだ てい)が拾った事が事の発端である。 櫛田家が支援している孤児院にいた誅波のその珍しい髪色に惹かれ家に連れ帰ったのだが、想像以上にものの覚えが誅波はよかった。 その事を踏まえ霆は誅波を執事に育て上げる決意をする。以降誅波は実の息子の様に育てられる事となる。 それから3年後、誅波が6歳になった年に櫛田家待望の長男が産まれた。それが未散(みちる)である。 未散の身の回りの世話の大半を任された誅波は未散の事を弟の様に扱う……事など一度もなかった。 初めて未散の顔を見たその時から、既に彼の虜だったのだ。 「この人を護らなくてはならない」 そう思いひたすら毎日屋敷内を走り回る。日に日に成長する彼と同じ様に誅波も成長していき、それから更に2年後。 次は双子が産まれた。名を霈(ひさめ)と霎(こさめ)といい、未散と同じか或いはそれ以上かの美貌を産まれながらにして持っていたこの2人にも当然誅波は心を奪われる。 すくすくと育つ彼らと同じ様に誅波の心の中にあった感情も元気よく肥大していく。 いつしか"護る"という意識が捻じれ、歪み、別の物に変わっていったのだが誰も気が付かない。 否、その異常な状態になる事を望まれていたのだ。霆の命令をよく聞く駒であり、異常な程の執着心と信仰心。思わぬ産物とはいえ彼にとって最高の駒に育った事は事実である。 誅波は一人前の執事になるに必要な教育の他に戦闘術も学ばさせられていた。 それは未散達を護る為に振るわれるべき力なのだが、行く末が実に不安である。……既に自分の思い通りに息子達が動かなかった時にはその技を以てしてこの世から消し去るように命令してあるのだがそれはまた別の話である。

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