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はい、友利 孝です。よろしくお願いします。 「すみません、筆者経歴の佐渡ヶ島の『ヶ』は抜かないようにお願いします。」 コンビニエンスストアでアルバイトをしながら大学2年の時に執筆した「味気ないおむすび」がややウケし、出版される。大学生のデビュー作品が大きな賞を受賞すること自体は決して珍しくない昨今ではあるが「若者にしては大人びた目線で、懐古主義的な側面を多く備えている点が好ましい」と純文学新人賞としてはそれなりに知られた雪渡り文学賞を受賞する。 気軽に何でも手に入ってしまう日々については本人は特にどうとも思っていない、と周囲には話す。 その後気に入っていたが面倒事も多く、コンビニエンスストアでのアルバイトを辞めて、半自叙伝的な作品を幾つか出すが、「これではSNSでのつぶやきやNOTEと戦えない」と判断し、方針転換先を考えあぐねている。就職も検討している。 情報であふれている現代で、友利孝の明日はどっちだ。 好きなアーティストはTOMOVSKY。 『無計画とゆう名の壮大な計画』とか。『脳』とか。 現代短歌もちょっとかじる。本当に儲からなくってさ、という不況系短歌も多い。不況だね。 たぶん親の収入超せない僕たちがペットボトルを補充してゆく／山田航 誰ひとりきみの代わりはいないけど上位互換が出回っている／宇野なずき ぼくも非正規きみも非正規秋が来て牛丼屋にて牛丼食べる／萩原慎一郎 うつむいて並。 とつぶやいた男は激しい素顔となった／斉藤斎藤 吉野家の向かいの客が食べ終わりほぼ同じ客がその席に着く／望月裕二郎 ----------------------------------------- 省略できるものをなるべく省略しない、という傾向がある。 「コンビニでバイト」とは言わない。 なんかとてもおさまりが良いな、と思ったので、友利純のはとこを佐渡ヶ島から生やしました。 友利純の「宝くじに当たったように得た」資金の出所を知る女です。 担当編集は空水流 真（https://charasheet.vampire-blood.net/4490309）でお願いします。

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