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元々捜査第4課の巡査だった為、柄の悪い連中相手をしていた。そういう場所へ潜入する事も多かった為、本人も髪色を明るくしたり浮かないようにしていた。覚せい剤、銃刀法違反などの取り締まりを担当。前線で過ごす事が多かった為に首から胸にかけてざっくりと大きな縫い跡があり、それを隠すために年がら年中ハイネックのインナーを着ている。勝手に刺青が入ってると思われる事が多いが都合がいいからそのままにしている。 それより何より大事なのは双葉ちゃんだ。双葉ちゃんが大きなものを落としても受け止められるように靴は常に安全靴にする事にした。双葉ちゃんが珈琲を入れてくれると言えば、我先に立ち上がり率先して珈琲をいれよう。彼女は俺の女神〜ミューズ〜。誰よりも賢い彼女が抜けているところも庇護欲を誘う。彼女は俺が守ってやらなくては…。大きめのワンショルダーバックには3泊出来る替えの服が入っているのも、双葉ちゃんが淹れた珈琲を服で飲む為に他ならないし、マイカップは既にプラスチック製に変えてある。陶器？転んで双葉ちゃんが割れた破片で怪我したらどうするんだよ。応急手当は任せておけ。 小学校の時の初恋だった。春先の綿毛のようにふわふわと浮かんで居るような足取りや笑顔の双葉ちゃん。授業で先生に当てられた時に、答えを隣でこっそり教えてくれた彼女の聡明さに恋をした。意外性から始まった恋だった。思えば階段で転がり落ちそうになるのを支えたり、遊びに行けばお茶をかぶったり、何も無いところでつまづくのを助けたり、双葉ちゃんとの一瞬も気を抜けない日常は実にスリルがある。惚れた弱みなんだろう、その一瞬さえ飽きない非日常も頬を緩めてしまうのだ。そして研究に没頭する双葉ちゃんは、とても綺麗だ。彼女こそが、俺の人生で守るべきものだ。

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