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【庭師は何を口遊ぶ HO2】 警視庁特殊犯罪捜査零課所属の刑事。 個人主義で実力主義、極めて排他的な性格。懐に入れると甘く情に弱い。 天才肌で常に周囲と軋轢が絶えなかったためか、斜に構えた思考の持ち主。 消極的なリアリストだが、姉に関することになるとロマンチスト。姉に向ける感情は非常に純粋無垢。 幼少期に両親が遺産を巡る大喧嘩の末離婚して以来、母方について行った姉とは母共々連絡がつかずにいる。 父親は彼が14歳のとき再婚した。多感な思春期に実父と義母の生々しい恋愛事情を見聞きしてしまったせいか、現在でも恋愛や性事情に対して嫌悪感がある。 頼れる肉親が姉だけであったこともあって重度のシスコンであり、姉に心酔している。離れたことによってより拗らせ、神聖化している節は否めない。 全ての行動原理が姉に起因しており、そういった半生を送ってきている。そのため彼個人は無趣味で無感動。 また、根っからの天才児であるため、世間を舐めているところがある。それでも才能で罷り通ってしまえているために手が付けられない。 自分より出来ない人間は見ていて苛立つため嫌いだが、自分より出来る人間も腹が立つため嫌い。社不。 だが嫌う相手にわざわざ干渉するようなことはしない。基本的に他人と距離があるのはそのため。 なお、一度懐に入れた相手に対してはその限りでない。 姉の手がかりを探すため警察を志願したところ、キャリア幹部の一人に気に入られ、実技試験など成績が芳しくなかった一部の試験をコネのような形でパス。 しかしその幹部も最後まで世話を見きれる訳ではなく、周囲から性格も相まって疎まれ孤立することに。 その結果、勤務1年にして厄介払いのような形で零課に放り込まれ今に至る。 本人は警察自体に高尚な志は全くないので気にしていないが、周囲からの評判は散々。 今はチーフの厚意に甘え、専らサイバー犯罪捜査にばかり駆り出されている。文句は口にしつつも、そちらの方が向いていると本人も自認している。 犯罪捜査の体を取りつつ全国各地の情報を使って姉を捜せるため、本人にとっても都合がいいらしい。 文明の利器によってなんとか生かされているレベルの生活力。 重度のヘビースモーカーであり、煙草とライターと携帯灰皿は欠かさない。財布は忘れてもそれだけは持っている。どこに出しても恥ずかしい立派なヤニカス。 依存体質であり、姉の居ない寂しさの代替で煙草を辞められない部分が大きい。 21歳のとき見かねた知人に強制的に禁煙させられた際、極度のストレスに耐えかね酒を大量に飲んだ結果急性アル中でぶっ倒れたという散々な思い出がある。 本人もそれはトラウマであるため現在酒は一切飲まない。元々あまり好きではないのでそこは問題ない。 ただ記憶を無くす等、自分の意識が理性下にないことに対する嫌悪があるため、3年前の事件以降記憶が曖昧である原因は早く解明したいと思っている。 一人称は「僕」、二人称は「お前」。姉のことは「姉さん」と呼ぶ。 縣日桜莉について、一挙一動が気に障るが、だからといって改心してほしいわけではない。本気で距離を取りたいわけでもない。 嫌いゆえにずっと変わらないままでいてほしいという感情が強い。姉に対する感情と近しいものになってしまっているのは、彼に対する最大の皮肉である。 【灰になってよかった END6】 生還、KPC御形陽ロスト。 理由はなんであれ、息苦しい日々から連れ出してくれた御形に感謝しており、同時に自分のエゴで彼を連れ出そうとしたこと、その結果彼は死んでしまったことを深く反省している。 だがそれも含めて、彼が確かに生きていた事実の証人として、地に足をつけて生きていくと決意した。 大切な人の死を前に蹲ることしかできなかった、あの頃の自分に寄り添ってくれる人がいたから。 【問:死の定義を教えてください ENDα-2】 特殊空間にて生存。θ世界線にて誰かがENDαに到達した場合、空間での滞在時間を考慮せず元の世界に生還可能。 SCP-544-JPの影響でθ世界線すべての人間の記憶から彼は抹消されている。零課のメンバーも勿論、誰も彼を覚えていない。 だが存在自体が消えたわけではないため、あの空間から出た後の彼は、零課に帰るだろう。 皆が忘れてしまおうとも、皆が自分を受け入れてくれたことを、彼は覚えている。それこそが箱の中のカブトムシの証明になる。 覚えているのなら、それはまだ彼の中で生きている。何度でも一から歩んでいける。 愛した人たちを、愛した人たちが愛してくれた自分自身を、彼は信じている。 カラーコード:コバルトブルー #0072BC

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