タグ： なるこ

絵に描いたような貧乏な家に生まれる。両親を物心がつく前に亡くしており、父方の祖父母に育てられる。 持ち物や学用品はお下がりや中古品ばかりで、弁当なども質素なものだったため、低学年まで疎外されいじめられていた。 本人は特に気にしていなかったが、隣の家に住んでいた幼馴染だけは巴のことを非常に大事に思ってくれ、いじめっ子にちょっかいをかけられる度に憤慨して助けてくれていた。祖父母以外で唯一心を許せて一緒に居る事が楽しいと思える人間だった。 しかし、小学5年生の時に当時噂されていた連続児童殺人犯に誘拐され、自らは生死を彷徨う大怪我を負い、幼馴染みは目の前で散々甚振られた挙げく惨殺された。その際、ただ這いつくばって幼馴染が殺されるのを見ている事しかできない自分の無力さを憎み、自分に彼を護る力があればと強く願い覚醒。 薄れ行く視界の先で仮面を外した殺人鬼の顔はよく見えなかったが、そのあざ笑うような目だけは脳裏に焼き付いている。 搬送された先の病院で親身になってくれた医者を信頼し、退院後も依存するようになるが、時折その医者が見せる目と記憶の男の目がダブって見えて言い知れぬ憎悪の感情を抱いてしまうことがある。 現在は貧乏ながらも普通の学生生活を送りながら、力を活かして何でも屋として働いている。 幼馴染みの性格によく似た友人がおり懇意にしている。もう二度と失わない為に守り抜く事を誓った。

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