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ビビりだが男気あふれる駆け出しの探偵。頭は良くないことから少しでも教養を得ようと本を読んだり英会話を受けて勉強している。 社会人一年目であり、探偵事務所に早く溶け込めるようにと顔色を窺っていることが多い。 事務所の先輩から護身用にとスタンガンを持たされたが、いまだ使う機会がないのを残念がっている。 二次元が好きであり、昔は黒歴史のサイトなどを漁っていた(大事なこと：自分では作ってません)【流転せし天使(エンジェル)】?何のこと？？ お隣の部屋の野木さん(りじちゃんPC)とは互いの部屋に行き来しており、よくご飯をごちそうになりに通っている。跳躍は命を救うのだ。 APP高めの美人さんがすき！ただ、紳士だから手は出しません。 刀が大好きで、博物館によく足を運びます！前田君はお友達！！！ 【クリアシナリオ】 人食いの館 薔薇の館 情報の足枷 その危機は厠にて 瑠璃色絵画 酒は飲んでも飲まれるな ever after こけおどしの館 イケメン拾った 【機械仕掛けの街】ロスト 【不定】 ・幻覚不定の狂気発症(ショゴス)１か月→完治 夜になるとショゴスの幻覚が見えるようになるため、日が暮れる前に自宅に帰り、夜間はずっと電気をつけていた。 ・鳥を視界に入れた瞬間、会話できなくなる。鳥の空揚げはトラウマ(1か月) 【呪文】 被害をそらす（Ｐ278 【仲の良い人】 ・野木太一(りじちゃん) http://charasheet.vampire-blood.net/367775 大好きなお隣さん、毎日晩ご飯食べに行ってるよ！ カチカチ、カチカチ…歯車の音がする。 目の前には大好きな野木さん。自分の手の中には鈍色に光るナイフ。 さあ、心臓を刺して、とばかりに脱いだ野木さんの体は、心臓や顔の一部以外はもう機械になってしまっていた。 ナイフを握っている自分の手は、情けないほどに震えている。 機械仕掛けの彼は言った。 『彼の心臓を僕の妻にくれたら、君を元の世界に返してあげられるよ？』 表情がごっそりと抜け落ちてしまった彼は言った。 『和臣君だけでも、返してあげてほしい』 ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな！！！！ みんなみんな、勝手なことばっかり言って！！！ どうして野木さんがこんな目に合わなくちゃいけないんだよ。 どうして俺がこんな選択を選ばなきゃいけないんだよ。 こんなの、俺なんかが選らんでいいはずが、ないんだよ… 野木さんを刺せるような度胸も覚悟も、俺にはないです。 優柔不断で、弱虫で、いくじなしで、臆病な俺には、そんなこと、できないっすよ…。 俺は、一人で元の世界に帰ったって嬉しくなんてないんです。 あなたのご家族になんて説明したらいいんっすか？ 大家さんやご近所さんに、なんて言ったらいいんっすか？ 一人じゃろくに生活もできない僕の面倒、誰が見てくれるんっすか？ 今日の晩御飯、ハンバーグ作ってくれるって、言ったじゃないっすか… 一人で帰ったって、意味がないんです。 あなたを犠牲にして帰った世界なんて、何の価値もないんです。 あなたと一緒じゃなきゃ、ダメなんです。 ナイフで刺したりなんかしたら、痛いじゃないっすか。怖いじゃないっすか。 機械になりかけている野木さんは平気そうな顔をして言うけれど、そんなこと、俺はしたくない。 何より、心臓を取り出されたあなたは、人間ではなくなってしまうんでしょう？ それで俺が帰ってしまったら、あなたは本当にこの世界で一人ぼっちなんっすよ？ 完全に機械になって、知り合いも誰もいないこの世界でただただ朽ちるのを待ち続けて、一人ぼっちで彷徨い続けるんっすか？ 俺は、そんなの嫌です。絶対に、嫌なんです。 『俺が、人でいられるうちに…、君の名前を呼べるうちに…』 …わかってます。わかってます。わかってます!わかってます！！わかってます！！！ あなたがもう取り返しのつかないところまで来てしまっているんだってことくらい。 せめて、俺だけでも返してあげようって、思ってることくらい。 やさしいあなたの事だから、俺が責任を感じないように、そんなことを言ってるってことくらい、わかってるんですよ！！ ……でも、でも、俺がそれで帰ってしまったら、あなたは…どうなるんですか？ 俺の自己満足なんだってわかってます。自分勝手なんだって、わかってます。 他の人からみたら、野木さんからしたら、間違ったことをしてるんだって、そんなことわかってます！ 俺だって、野木さんの立場だったら同じことをしてると思います。俺を刺して帰れって言うと思います。 でも、それでも、野木さんのいない世界に一人で戻るくらいなら、あなたをこんな寂しい世界で一人ぼっちにするくらいなら 俺は…機械になったとしても、感情が消えたとしても、あなたと一緒に…ここで朽ち果てる方がずっといい… 野木さん、わがままでごめんなさい。 言うこと聞かなくて、ごめんなさい。 人として終わらせてあげられなくて、ごめんなさい。 勝手に残ることを決めて、ごめんなさい。 もし感情を出せていたのなら、あなたは怒るんでしょうか？ それとも、しかたないなぁ…って、困った顔をして笑うんでしょうか？ そんなあなたをもう見ることができないのは残念だけれど。 一人ぼっちになんか、させてあげません。 寂しい思いなんか、させてあげません。 ずっとずっと、一緒にいます。 野木さん…大好きです。 カチン。 乾いた音を立てて、歯車の止まる音がした。

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