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八咫家は鎌倉時代から代々続く刀鍛冶の職人の家系である。 八咫の銘を持つ刀は、持ち主の正気と引き換えにいかなるものをも断つという知る人ぞ知る妖刀であり、その刀や職人をめぐって諍いが絶えなかった。 書物等で僅かながら言及をされているものの、流通していた本数も少なかったのか、その全てが戦乱の世の中で失われたとされている。元々表舞台にほとんど出ることのなかった八咫家そのものも、戦国時代後期には絶えていたというのが通説である。 そもそもあまりに物証に乏しいため、八咫の刀も職人も、実在していたと考える専門家もほとんどいないほど。 しかしながら、八咫家は細々と存続していた。山奥の中を転々とする小さな集落として、今も刀を打ち続けている。 御影も幼少期から鍛刀技術を叩き込まれ、いずれは当主となり八咫宗国の名を継ぐものとして育てられていた。しかし、優れた技術を持ちながら隠れ住む家の者のことを御影は理解することができなった。 刀で斬りあうことが遠い過去のこととなった現代において、限られた客に年に数本刀を売るだけの生活なんてナンセンスにもほどがある。現代では日本刀は芸術品としての価値も高いのだから、なまくらでも見た目だけは美しいものを量産すれば、商売として金になることは間違いないのだ。我々にはそれだけの技術があるのになぜこんな暮らしをせねばならない？ 御影は再三再四家族にそう主張をしたが、受け入れられることはなかった。 フラストレーションを溜めつつ生活していたが、22歳の時ついに非効率さに耐えられなくなり出奔。理想を実現するべく町へ降り、バイト生活のかたわら、包丁や鋏、インテリア等細々した鍛冶製品を作り、街頭販売や飛び込み営業を始める。 しかしながら、世間一般からすれば聞いたこともないような銘であり、普段使いするにしては特別安いわけでもない彼の作品が見向きされることはほとんどなかった。八咫の名前に聞き覚えがある者からは猶更、疑念の目や失望の目を向けられた。青年の必死な姿に同情する客もいるにはいたが、そういう奴らこそ決まって買ってはくれなかった。 鍛冶というのはとかく金がかかる。精神的にも体力的にも疲れ、もう鍛冶職人として生きるのは諦めてしまおうかと思っていたとき、彼と出会った。 そう、すべては、あの日からはじまったのだ。 【事前導入前設定】 目立ちたがり商業主義ナルシストで外見至上主義こじらせマン。作品にも僕にも存分に見惚れてくれていいんだよ。 人も物も外見からまず評価されるべきと考えており、醜いものには基本的に批判的姿勢を取る。一方で美しいものにはかなり甘い対応をする。美しいものは人の心を豊かにする。僕のようにね。 高慢で人を見下すところがあるが、褒められるとすぐ調子に乗るので基本的にちょろい。一度認めた相手のことはかなり尊重する。 【事前導入後設定】 基本的に変わっていない。10年間美とカミロについて考え続けていたので性格は少し丸くなったが髪は金髪になった。 10年前、割れたガラスにより右頬に大きな傷がついた（APP-1）。整形手術で目立たなくすることも可能だったが、御影はあえてそうしなかった。この傷は罪と罰、あるいは絆の証なのだから。 相変わらず基本的には外見至上主義。しかし、たとえAPPが3だとしても生き様が美しければ貴ぶし、APP18でも所業が醜ければ軽蔑する（でも顔が良いから完全には嫌いになれない）。 日本刀やその他鍛冶製品を製作する芸術家として国内外から高い評価を受けている。ﾄﾞﾔｧ。 御影の作品は美しく、インテリアとしては優れているが、耐久性は低いことがままある。しかし、本人的には実用品ではなく芸術品として作っており、耐久性はいらないと思っている。なお、日本刀を作るときは製作（日本刀）に成功してようやく物が斬れるレベルのものが打てる。 精力的に作品作りを行っており、制作ペースは速いほうである。メディア出演も多く、いつ取材が来ても爽やかな姿を見せられるように、どんな作業も白いワイシャツ姿で行っている。 「美青年刀鍛冶」というのも一つのブランドイメージであり、美しさを維持することに余念がない。顔に傷でもつけられようものなら激怒する。 なお、御影が本名で大々的に活動を行ったため、八咫一族は村に火を放ち離散した。今はそれぞれが社会に紛れ暮らしており、中には御影を恨む者もいる。しかし、この15年間のほとんどをイタリアで過ごしていた御影はそのことを知る由もない。 御影は、自らの信じる美については一つの答えを見出している。 この10年間、公にしている作品とは別に、御影はカミロのことを想い刀を打ち続けてきた。その数は1000本に上り、そして今日、1001本目を打ってからエテルノ美術館に向かう。 カミロと対話し、その手を取るかどうかを決めるために。 受けをやろうと思ってたし事前導入の途中まではカミロに抱かれるつもりだったけど、カミロが闇堕ちしたので僕が抱いてあげないといけないなって思いました。なので光のスパダリをやります。

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