キャラクター保管所
バックアップ
リスト
モバイル版
ヘルプ
ログイン
Twitterでログイン
登録
トップ
Webサービス
キャラクター保管所
クトゥルフ PC作成ツール
端國 萼
ID:4201294
MD:38bfe0ced23e361260ffde64fcfd3fcd
端國 萼
タグ:
大統領室
非表示
簡易表示
通常表示
生まれ・能力値
STR
CON
POW
DEX
APP
SIZ
INT
EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
能力値
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
その他増加分
一時的増減
現在値
STR
CON
POW
DEX
APP
SIZ
INT
EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
非表示
簡易表示
通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
非表示
簡易表示
通常表示
<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
非表示
簡易表示
通常表示
<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
非表示
簡易表示
通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
非表示
簡易表示
通常表示
<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
↑ページ上部へ
その他メモ
たんごく-うてな イメージカラー:紫苑色#867ba9 俺/君、あなた/榮國さん/雛祭さん/春従さん 2010【古物研究家】ベースに改変 <薙刀>、<信用>、<製作(和歌・短歌)>、<図書館>、<説得>、<ほかの言語(古文)>、<目星>、<歴史> 変更:<コンピューター>→<信用>、<値切り>→<説得>、<芸術>→<薙刀> ❚不定 なし ❚特徴表 『4-8』大切なもの:他人には価値の無いものだが、大切な品物をいつも身に着けている。失った時には<1/1d8>のSAN値チェックを行う。【1d6…1:10pt】 →95番の読み札。 ❚概要 困り笑顔、曖昧に笑うことが多い少年。 和歌や古文が好き。一人でいることが多く、大抵本を片手に空を見ている。 優しく穏やかで、困っている人をごく自然に助けるような人間性。 ────以下探索記録▼ 00_2022/03/14.16.18-19.25-26:あトの祀リ(HO2) 生還【不定持ち帰り】 01_2022/03/28:フラスコの中の悪意 生還【不定持ち帰り】 02_2022/03/30:Excuse me! 生還【不定:7解除】 03_2022/04/02:HAL(KPレス) 生還 04_2022/04/04:カリカドーズ(KPレス) 生還 05_2022/04/06:ムジュンノウミ(KPレス) 生還 06_2022/04/07:じゃしんマッサージてんりらえっくす(KPレス) 生還【後遺症持ち帰り※解消済み】【不定:3解除】 07_2022/09/18:空は青にとけて行く 生還 08_2022/10/10:ごぜんにじにあいにきて。(KPC) 生還 09_2022/12/24:〇〇チャンは、今日一日ナニしてたのカナ?^^ おじさんに教えてごらん(笑) 生還 10_2022/12/24:名前を呼ぶ度KPCが絶頂する部屋(KPC) 生還 11_2023/04/01:April.exe(KPレス) 生還 12_2023/11/17:born; エンド1/生還 13_2024/02/18-19:グランギニョール・ル・ジャルダン(KPC) エンドA/生還 <予定>日程未定:恋人未満の恋人ごっこ(KPC) <予定>日程未定:夜鷹はいつかの夢を見る <予定>日程未定:凪いだ海に、口付けを <予定>日程未定:胸キュンしたら1d100!!!(KPC) ────以下ネタバレ▼ ❚ あトの祀リ … >> HO2《神子》 あなたは代々この村の村長を務める一家の次男/次女である。 HO1とは親同士が決めた婚約関係にある。恋愛感情は伴っていても伴っていなくてもいい。 また、あなたは幼少期より村長の指示で定期的に村の若い男女との性行為を強いられている。 これはこの村の村長の家系の人間ならば誰しも通る通過儀礼のようなものだということをあなたは知っているだろう。何なら家族とも体を繋げたことがあるかもしれない。 ただ、村長含むあなたの家族はあなたをとても大事に想っている。 村長の指示で行為を行っていることをどう思っていてもよいが、他の誰かに相談しようと鋭く頭が痛み、口に出すことはできない。 あなたや、あなたの家族の下腹部には謎の紋章のようなものがある。 個別推奨技能:「説得」「信用」 特記:POW、INTに15+1d4(ステータス値は限界突破可能だがアイデア、幸運の限界は90) ── (2021/10/28現在) 端國の家系として、昔から村の人間たちと行為を行っている。 最初に指示を受けたのは行為そのものの意味もまだよく分からない時期で、そういうものとして捉えていた。 一番初めは父に「教わった」。何も初めから最後までしていたわけではない。慣らすことも知識も必要だろうから。そうやって小さな頃から刷り込まれた。 そのまま受け入れられれば良かったのだが、歳を重ね学年が上がり、ふと「これは何のためにやっているのだろう」と考えてしまい、その時から素直に受け止めることができないままでいる。 家族や村の人たちは優しく、大事に想ってくれていること。 これは村長の家系のものならごく当たり前で通過儀礼のようなもののこと。 それらを理解しているから、きっとこんな風に思う自分が間違っていて、おかしいのだろうという思いがある。 他人の権利を脅かすこと、踏み入ること、また自分の領域を侵されることに苦手意識がある。自分の体を「使われている」ような、「作り変えられている」感覚がして、あまり好きではない。他人に対しても同じ気持ちを持っている。 けれど昔から教えられた体や本能は悲しく、素直に熱を求めてしまう。 やけに冷えた頭で何のために、と考え、それでも動くことを止められなくて。心だけが置いて行かれているようだ。自分が自分ではないようだ。 エゴでもなんでも、誰かが嫌な思いをしたり、何かを強要されることがなければいいと思っている。 健やかに、穏やかに日々が過ごせることを願っている。 姉に対しても、これをやっていたことについて「嫌な思いをしていなかっただろうか」「そうじゃなければいい」と気にかけている。 一言も言葉を交わしたことがなくとも、寝たきりの彼女が心配。姉の事は大事だし好き。 婚約者の幸に対して、恋愛感情があるわけではなく、また自分がこんなだからと接し方に迷っている。 曖昧な笑いを浮かべるのも、はっきりと告げないのも失礼だとは思うのでどこかでしっかり話し合いをしたいと考えている。 でも彼女が良いならいいとも思っていたり、主体性がそんなにないかも。 彼女の名前の通り、幸せになってほしいと祈っている。自分がそうできるかは自信がない。 現状一番傍にいて落ち着けるのはHO0。多分程よい距離感が心地いいのだと思う。 「主」「主様」と呼ばれることについては、少し寂しいので名前で呼んでもらうようにお願いしている。 求められているのは「神子」のような気がして。それはそうなのだけども……。 和歌や短歌、古典が好き。昔の言葉は綺麗で美しい。単純に文字を追うのが落ち着くというのもある。 『おほけなく うき世の民に おほふかな わがたつ杣に 墨染の袖 身のほど知らずと言われるかもしれないが、(この悲しみに満ちた)世の中の人々の上に、墨染の袖を被いかけよう。(比叡山に出家したわたしが平穏を願って)』 優しい歌だなと思い、好き。自分もこのように願っている。 『白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ』 物悲しいけれど、静かで綺麗な空気感に惹かれる。 そんな風に何物にも染まらず、誰のことも染めず、踏み入ることなく、そこに居られたら。 結局「血」や「一族」というものを無意識的によく見てしまっている。 「そういう存在」として居るしかないから。 いつか、空の青にも海のあをにも染まらず漂う、白鳥になれたら。 そう在ることができたなら。 ── たんごく=タニグクの訛/多邇具久(たにぐく)は、日本神話に登場する神である。谷蟆、谷蟇の字を当ててヒキガエルを指す。(wikiより) 端:まっすぐでかたよらない。きちんとしてただしい。ただす。物のはじめの部分。 國:国/国家。また、その占めている地域。国土。 ── (以下2022/03/04追記) HO0改め翼(たすく)に一番心を許している。 基本全員苗字+さん付けで、翼も普段は「翼さん」と呼んでいるが(2022/03/15追記:鳴海さん呼び。先生は「先生」)二人きりの時は「翼」と呼び捨てにしている。 曖昧に笑う顔がデフォルトなところがあるが翼の前では年相応に笑うことがあったりなかったり。そっちの方が好きだなーと言われたらふふ、って笑って「そう?」って返す。 自宅にしては珍しくちゃんと「欲」がある人間。多分。諦観もありはするので叶わない「憧れ」に近いものではあるが。 絢(HO3)くんが外へのあこがれが強い話、聞くことはないのかもしれないけどもし聞いたら 「うん……いいと思うよ、俺は」と言う。未来への展望があるのはいいことだから。 自分は立場的に一番村から離れられないのもあるし……。 ── (以下2022/03/22追記) 結局俺は、「そう」在るしかできないんだ。誰もが穏やかに、なんて。そんなささやかな願いすら。 しらとりになんて、なれやしなかった。 俺はただ、それだけでよかったのに。 ── (以下2022/03/28追記) ルート1:亜人の纏り エンド「回帰」 … 全生還/最終SAN76 不定3:幻覚 →対象:洋子 期間6ヶ月 髪:卯の花色#f7fcfe 瞳:天色#2ca9e1 に変化。 姉たちと同じ色が抜けて、たくさんの犠牲を払ってしまって、自分で決めたことなのに喜べもせず。 ありがとうたくさん愛してくれて、でも許せないし許したくない許されたくない、とグチャグチャ。 誰のことも傷つけたくなかった。誰の権利も取り上げたくなかった。父も母も祖父も姉も、一緒に過ごしたみんなのことも、 好きで、大事で。でも、さようなら。優しかった記憶もちゃんと残っているけれど、さようなら。 どうかどうか、もう誰も、あの人たちの「平穏」を、邪魔しませんよう。 ❚ フラスコの中の悪意 … (以下2022/03/30追記) エンド『人間の可能性』 … 生還/最終SAN74 不定7:複数または単数の四肢の機能障害 →右腕が動かしにくい 期間1ヶ月※解消済 ❚ カリカドーズ … (以下2022/04/06追記) END-C_EX:ヒロイック・ファンタジー … 生還/最終SAN91→上限越えの為90 優しい女の子がいた、苦しいことが起こらないようにと、薬を用意して。 確かに、幸福な気分に包まれた。あのあをを、夢想した。 ドリームランドというところには、俺の国が、できていたらしい。どこにあるかは分からなかったけれど。 嫌なことを忘れて踊り続けられる場所、無垢な存在に戻れる場所、小さな体で女の子と見て回った。 人によってはそれを望むのだろうな。誰かにとっては楽園になりえるのだろうな。ぼんやりとそう思った。 そう思った、だけだった。ここにいるべきだよと言われたけれど、そんな気は起きなかった。 放り出したくはなかったから。……優しい人たちが心配をするから。 俺の願うこと、誰もが穏やかに暮らせること。俺の願うこと、今よりもう少しだけ、彼らの軌跡を辿れること。 俺の願うこと、まだ「ここ」でちゃんと、生きること。 ❚ ムジュンノウミ … (2022/04/07追記) END-A「コトワリノウミ」 … 生還/最終SAN89 穏やかな優しい場所。静かで流れる時間がゆっくりなところ。 心地いいと思った。ほのあたたかくて、人はいなくて。 還るなら海がいい。どんな心地だろうか、海を往けるのは。 ❚ じゃしんマッサージてんりらえっくす (以下2022/04/07追記) エンドB … 生還/最終SAN81 【後遺症】 ♡が15以下 ・2D3ヶ月の間、エッチなことがしたくて仕方がなくなる。あとそういうえっちなところを撮影されたくなる。 →4ヶ月 ❚ ごぜんにじにあいにきて。 … 【AF】 ・紡ぐ縁の編飾り 夜空のような紺色の組紐に、きらきらとした銀色の小さなガラス玉が施されたもの。 ほんの少し海の薫りがする。 これを所持している親しい間柄のふたりは、どんな暗闇でも、死後の世界でもお互いを見つける事が出来るだろう。 あなた達が紡いだ縁の糸は、それだけ強い繋がりたり得るのだから。 気づけば二人にとっての集会所のような認識になった。何となく集まってたわいもない話をして。この日もそうだ、外には出られないから屋上へと続く階段の最上段に座って無為な時間を使っていた。きっかけなんて覚えていないし、そんなものなかったのかもしれない。ん? と間延びした声が返ってくる。 「しらとり? ……ああ、詩集の?」 「うん……そう。……翼《たすく》は、空も海も内包してる。海は……実際には見たことが、ないけど」 ずっと願っていることがある。ただ、踏み入りませんようにと。誰のことも染めず、誰にも染まることなくただ、そこに。誰もが穏やかであれと。空の青にも海のあをにも染まず漂うあの白鳥《しらとり》に憧れた。美しくありたい訳ではない、それを決めるのは自分ではないのだし。血筋《ちすじ》だとか家柄とか役割とかそういったもの全てを無くして、何者でもない『自分』で居られるのはきっとすごく静かだ。遠い夢、届かない幻。太陽は伸ばした手に絶対に掠りもしないから、あんなに綺麗に輝くのだろう。 制服の内ポケット、常に持ち歩いている札。九十五番を想起する。身の程知らずかもしれない。まだ大人に守られる立場で、何ができる訳でもないこんな小さな存在で、ここに息づく人々が皆《みな》悲しいことが起きませんよう。誰かに何かを強要されることもなく自分の意思で笑えますよう。嫌な思いはしていないだろうか、そうでないならいい。そう、願ってやまない。自分が夜の時間を上手く受け入れられないからそう思うだけで、本当に他人からしたら笑ってしまうくらいお節介なのではないか。エゴでも良かった。そう思える唯一の、枯れない願いだ。異端な存在にそう思われたところで、何がある訳でもないだろうけど。 外に視線をやる、雨音は止まない。晴れ渡った空に目を少し細める。近くでは少しだけ身動ぎをする気配がした。ふぅんと、相槌一つ。 「萼《うてな》はどっちかっつーと黒いけどなぁ」 首を傾げつつ口を開く。 きょとんと不思議そうな表情に思わず顔が緩む。確かに髪も、目も、黒いけど。どこまで分かっているのか、冗談なのか……でも翼《たすく》は、素直だ。結構。きっと純粋にそう思っていて、だからそのまま口にしたのだろう。 「……見た目の話じゃ、ないよ」 くすくすと、声に楽が乗る。何か反応を期待したわけじゃなかったけど。そのまま受け取って、変に慰めるでもなく掘り下げるでもなく……飾らず返してくれたのがやっぱり嬉しかった。中身のない会話かもしれないけれど、そのくらいが丁度いい。隙間があった方が空気の循環は上手くいく。 「俺そっちの方が好きだなー」 本を開いたまま笑いを零す俺に翼《たすく》はそう言う。視線を手元から移して、目を細める。黒い髪が少しだけ視界を遮った。 「……そう?」 「うん」 そっちの方がいい、と何かを後押しするように告げられる。普段の笑顔とは多分、違うのだろう。息が、吐ける。 「……うん、俺も」 俺も、好きになりたい。そうやって、誰かが好きと言ってくれる自分のことを。いつか好きだと思えるように、そんな風になってみたい。晴れた空の下で、何も気負うことなく笑う自分に、会ってみたいと。そう思った、嘘じゃなく。 嘘ではなかったの、だが。よく晴れて雲一つない日は、月明かりが辺りを照らす。二つ伸びる影の一つに、薄く笑んだ唇が言葉を紡いだ。 「……お待ちしておりました」 ああでも、そうだ。結局自分は『こう』だから。そんなこと多分まだまだ、全然、遠い。昼想夜夢《ちゅうそうやむ》、シャボン玉は空へ飛ぶ前に消える。うまれてすぐに。 パチン、閉められた扉の音が一度小さく鳴る。 壊れて、消えた。 ひと月、半年。一年、二年、……五年、十年。『通過儀礼』は連日連夜、何も毎日という訳じゃない。決まっていることは多くないどころか、俺がきちんと把握していることは夜に行うという一点くらいなものだった。時間はまばら、二十一時に始まることや深夜の一時を過ぎてからということもあった。日取りは確約されてはおらず、あるのかないのかも知らされない。その為まずは『待つ』時間が発生した。学校を終え帰宅し食事、入浴を手早く済ませた後は寝支度まで整えてから離れへ。途中で中断されるのも、と思い課題は基本的に学校にいる間の日中に片づけるのが習慣となっていた。 手持ち無沙汰に座り込み、聞こえもしない外や生活の音に耳を傾ける。もう少し生きるのが上手であれば、こういった無為な時間も有効活用できたのだろうか。他ごとをするにしても待機の時間が読めない以上集中して取り組めない。それに何となく、離れに物を持ち込むことは気が引けた。『神聖』な場所、だから。誰に言われた訳ではないが、室内の空気に触れさせてはならないようなそんな気がした。だから、ここではいつも身一つ。 日が少しずつ長くなり、夜が深まると気温が下がる。山奥にあるこの村は木々に囲まれていて、近くには川もあり夏に近づこうと夏真っただ中だろうと思ったより気温は上がらない。夜はむしろ寒いくらいだ。少しだけずらした障子の隙間から、月を見上げる。蛙の声さえも寝静まってなお人影を待ち続ける姿はどう映るだろう。誠実、崇高、神秘。……きっと、愚かであるとか、哀れであるとは見られない。 普段はどうしても気を張ってしまって、接し方が分からなくなって、線の外側にいる。『神子《みこ》』という責務のせいか、『端國《たんごく》』という家柄のせいか。きっとどちらも関係ない。『己』という異端が、『普通』に馴染めないでいるだけだ。外側にいるから異端であるのだ。 あと何度、刻み付ければいいだろう。
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ
エラーメッセージ
「クトゥルフ神話TRPG」は
ケイオシアム社
の著作物です。
クトゥルフ神話TRPG