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公安課の課長。啓司の上司である。 物腰が柔らかで社交的。当たりが優しい。しかしながら、軽重問わず犯罪者への対応は非情で冷たい。 警官としての信条は「犯罪者にかける情けはなし」。 啓司のことは、武力行使が必要な案件への戦力としてスカウトした。 警官だった父親に憧れて警察官を志す。 高卒で警察学校に入学。10ヶ月後に卒業して、刑事部捜査一課配属の警察になったが、警察の内情は公安が思っていた以上に腐敗していた。 決定的な証拠があっても上層部に不都合があれば平気で揉み消す。 犯罪者や犯罪グループと上層部がつながっていることは珍しくなく、それを「秩序維持のため」と言い張ることに2度目の絶望。 仲間は仲間で点数稼ぎのことしか考えていなかった。 22歳で巡査長に昇格すると同時に結婚。24歳で長女が生まれる。 25歳のときに父親が定年退職する。 組織は腐敗していても「悪をくじき、弱き者を助ける」という自分の正義を貫いて、父親の分まで努力を重ねていた。 30歳で刑事課長に昇進。管理職になっても、公安の信条から積極的に現場に出ていた。 35歳のとき、ある殺人事件を担当した際、公安の活躍で犯人を逮捕する。そこまでは良かったが、その犯人が所属していた犯罪グループは、報復で公安の家族を惨殺する。 妻は無残な死を遂げ、娘はかろうじて生きていたが体に深刻なダメージを負って植物状態になった（今なお入院中）。 このときから犯罪者に向ける感情は憎悪へと変化する。 因縁の犯罪グループは、国際犯罪グループということがわかる。公安は公安課への転課を希望してそれが通る。ちょうど公安課の課長が退職することになっていたので、そのまま課長を任命される。 このころから、警察官と名乗れる仕事をする際は、軽重問わず、犯罪者に対する対応が冷酷なものになっていく。 現在は、家族を殺した犯罪グループを根絶やしにする目的を持っている。 娘が入院する病院には、可能な限り毎日顔を出している。 そんな中、秘密結社の拠点を制圧した際にある研究が目に止まる。 脳に関する研究で、魔術を用いることで生物の記憶や行動原理を操るというものだった。 公安はこの研究を応用することで、人類から悪心を取り除ける。また、娘を助け出す方法があるかもしれないと考えて、密かに研究している。 ※これは粛清なので犯罪ではない。犯罪であっても必要悪という考え。 「この護衛任務の成否は、警察の威信に著しく関わるものだと思ってね」 ＜桜小路公安の経歴＞ 幼いころから警官の父親に憧れて警察官を志す ↓ 【18歳】：高校卒業と同時に警察学校に入学。10ヶ月後に卒業して、刑事課捜査一課に配属 ↓ 【22歳】：巡査長に昇格すると同時に結婚 ↓ 【24歳】：長女が生まれる ↓ 【30歳】：刑事課長に昇進。管理職になっても積極的に現場に出る。 ↓ 【35歳】：逮捕した犯人が所属する国際犯罪グループによって、妻が惨殺、娘が植物状態にされる。該当のグループを根絶やしにしようと公安課への転課を希望して刑事部公安課課長になる。 ↓ 【37歳】：最月啓司を公安課にスカウトする。 ↓ 【40歳現在】：公安課課長として活躍している。※娘は現在16歳。

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