タグ： ざっそう

父や母、兄妹という概念を理解する前には彼らと離れ離れになっており、いわゆるストリートチルドレンとして中国の雑踏に紛れて生活していた。理解できているのは自分が中国人であること、自分の名前が「深緑（シェンリュ）」ということだけで一般知識や教養は学んでおらず、その場しのぎの生活を送って辛うじて生き延びていた。 ところがある日、悪夢に巻き込まれて非日常的な世界で訳もわからず発狂していたところを見知らぬ優しい闇医者に助けられ、共に脱出する。（「毒入りスープ」） 次に目を覚ましたとき、彼女は日本という、これまた見知らぬ国にいた。途方に暮れていた彼女を拾ってくれたのは、あの時の男性と同じ「医者」の肩書きを持つ男性だった。何とか日本語の知識をふり絞って事情を話すと、そのような事情に少なからず心当たりのあった医者の男性は「自分の親戚の子」として少女を自分の家に招き入れてくれた。 そんなわけで、自分を拾ってくれた男性の手助けになれればと拙い単語の日本語ではあるが彼の経営する診療所のお手伝いさんとして働いている。その傍らで日本語の勉強もしつつ、男性に教わりながらも一般知識や教養も学んでいる。 根はとても優しく、真面目な少女。小さい頃から独りだったので他の人がいるという生活にはまだ慣れていない様子。 アルビノという特異体質はやはり目立つため、普段から大きめの帽子を被って少しは誤魔化している。 中国語はさすがにスラスラ言えるし読めるが、学がないため単語の知識が弱い。日本語は片言でしか話せないが、男性の教えもあって少しずつ文字が読めたり書けたりするようになってきた。 中国に戻りたい、という欲はあまりない。というのも、日本でのこの生活は以前よりも快適で衣食住が揃っている上、何より「独り」ではないからだ。 不法入国者なのできちんとした証明書がないことが悩みの種だったが、再会した闇医者のおかげで（非合法で）戸籍登録してもらい、日本国籍をもらった上で名付け親として「くさか　みどり」という名前をつけてもらう（「In the cage.」） その後、再び同じ空間に閉じ込められて、今度は昼間に知り合った若い作家の身代わりとなり、鳩になって転生する（実質ロスト●）（「In the cage.」2回目）

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ