タグ： 大量殺戮遊園地 最後の葬式

　嗜好は己の身体を傷付けること。これは肉体的にという限定ではなく、精神的にでもある。首吊りの苦しさから自殺は恐ろしいが、この世から自分を消してしまいたいという願望は腹の底に渦巻いている。実行に移すことはないだろうが。極めて低い自己肯定感は、己を罰する形で充足を得る。自己完結を目指した結果、歪な形で発露する。無論痛みも感じるし、苦しみも感じるが、罰せられる価値のない自分というものに安心を覚えてしまうのかもしれない。…本当は自らのことを全肯定してくれる人間が存在すれば話は別なのだろうが。 　大勢の人間がいる空間がきっと苦手だ。家族はいないように感じる。人とのコミュニケーションに苦しさを感じる性質のようなので、学校ではロクな目に合わなかったに違いない。己に唾を吐きかける輩か無視傍観を決め込む輩か。恐らくは、引き籠もりがちになった自分を気遣ってくれる者は少なかった筈だ。何で生きているのだろう。でも、死ぬのはもう怖い。苦しいのは嫌だ。 　コンプレックスは見た目。人から見られることが怖い。注目を浴びたくない。海の底で物言わぬ貝のように深く黙ってしまいたい。この元来の大きな声も苦手だ。己というものをまざまざと見せつけられることに怯えてしまうだろう。 　誕生日は6月6日。アストランティア。花言葉は「愛の渇き」「知性」星のような形をした花びらの花を咲かせる。学名の「Astrantia」は、ギリシャ語で星を意味する「Astra」が語源。 　好きな食べ物はカレー。誰が作っても美味しくなる。どれだけ具材が足りなくても、ちゃんとした味のようになっているから好きだ。きっと母の味というものに一番近いのも、これなのだろう。別にそんなものを求めているつもりはないが、人はどこかで誰かの温かみを感じる食べ物に幸せを見出す。 　よく行っていたのは図書館。開館時間の１０：００～１８：００までずっと入り浸っていた。書架の脇に据え付けられた椅子に座っていると、誰かに指図されることもなく、声をかけられることもなく、人目を気にしたなら場所を動いてまた本を読んでいればよい。図書館はずっと落ち着いていられる安心できる場所だった。じっと本を読んでいたから、ひとところで忍耐強く待つことには耐性がある。 　癖は、手近で大きなものがあると腕の中に引き寄せて抱くこと。あまり自分では意識していなかったが、ある日人に指摘されて気付いた。以来、人前では特に注意してその癖を出さないようにしている。ひとりの空間では大きめのぬいぐるみとか、枕とか、クッションとか。そういうやわらかであたたかなものがあると、つい抱き寄せて足を三角に折って座っている。また、体にできた傷類(ニキビやらかさぶたやら)をガリガリと引っ掻く癖がある。自傷行為の一種らしいが、これは全く自覚していない。あとは人が多くいる環境では歯を必要以上に食いしばってしまう。そのため、積み重なると頭痛を起こす。頭痛を起こしてしまってから食いしばっていることに気付く。いつも。 　好きな色は灰色。好きというか、馴染む。黒は、意外と汚れなどが目立つから、あまり着ない。灰色がいい。どうにでもなる色。暗くて、汚れも目立たない。薄明りで、雑踏で、馴染むのはこの色だ。馴染んでしまえばいいのに。 　技能について、応急手当と生物学が高いのは、死ぬためにどうしたら痛みなく死ねるか調べつづけた結果だ。ただ、事実は情報ほど甘くない。調べた知識だけがつみかなさって残っている。 　隠れる、図書館はその育ちようから。いつも人の目を気にして、身を潜めるように生きていた。図書館には通い詰めた結果としての検索能力。 　目星と心理学もやはり人の顔色を伺って生きてきた結果か。身につけた力は自分の生きるために今は使おうとしかけているところだ。 　運転はできないと就職の間口が狭かろうと思い取得した免許がある。ただ、まだ定職にはつけていない。 　年齢的には学生なのだろうが、高校を卒業してから働き初めているため、これでも社会人である。 ●後遺症※任意※ PLがダイスロールを行う際に、ちらっとPCが上を見るような動作が発生する。 任意のタイミングでも構わないが、主にSANcの失敗の際でも良いだろう。 大切な存在を失ってしまった精神的衝撃から発狂。 ロストに近い状況になっている。

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