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「待宵家」の嫡子。文武両道、才色兼備、歴代最年少の国家公安委員長。とされている。 それでも、その才に溺れず誰に対しても平等に接し、学内外を問わず信頼される人物。だった。 しかし、国家公安委員会に所属が決まった頃からほとんど姿を見せなくなり、 各省庁の話し合いの席においても常に代役を立てて行動するようになる。 委員会内でも彼と直接話せた者は数えるほどしかおらず、彼らは口を揃えてこう言う。 「感覚を失うほどの異様な雰囲気。そして、ぞっとするような美しさだった」と。 「彼」の正体は、4年前に"不慮の事故"で死亡した「待宵 冥」に代わり、権力を行使する影。 「待宵家」の革命派による、非人道的な人体実験の結果生まれた、人の形をした何か。 日本国の進化を妨げる者、あるは害を為す者に対し、人知れず粛正を行なっている。 それは実験によるものなのか、華奢な見た目からは想像できないほどの怪力を有し、 刀を振るえば「死」を予感するその刹那で死に至る、比類なき剣術の使い手でもある。 「よ、る……？やめろ、やめてくれ……私の、夢から……出て行け！！！！」 元はプレート状だった金属を加工して作られたバングルを、常に肌身離さず着けている。 原因は不明だが、一度記憶とともに心を壊された「彼」の精神安定の要となっており、 優秀だが危険な手駒のコントロールに必要、という判断から上層部もこれを容認している。 ＜特徴表＞ 【プライドが高い】(79) 常に人の先に行き、常に完璧を目指す。 自分以外の誰かと共に行動しているとき、戦闘系技能の技能値に+5%する。 【大切なもの】(48) 他人には価値のないものだが、大切な品物をいつも身に着けている。 失った時には1/1D8正気度ポイントを失う。 本名：境界 明(さかい あきら) 26歳。「境界 夜」の双子の姉。 9年前は文武両道、才色兼備、欠点がないことが欠点という、非現実を絵に描いたような少女だった。 高校生ながら「天月流剣術」の免許皆伝を許されており、竹刀一本で千人を倒せるという噂も。 しかし、その才に溺れることなく誰に対しても平等に接し、学内外を問わず信頼されており、 女性では初となる境界家次期当主として期待され、それに応えるべく日々精進をしていた。 その類稀なる才能と正義を貫く姿勢から「待宵家」(「境界家」と対立する一族)に危険視されており、 17歳の誕生日、弟の夜と帰宅している途中、「トワイライト」を名乗るグループに襲われ、 彼を庇いながら応戦したものの、夜が頭部を負傷したことによる動揺の隙を突かれ誘拐された。 (この時受けた脳への衝撃と精神的衰弱が重なり、夜は姉・明に関する記憶のみをほぼ失っている) 「境界家(特に双子の両親)」は今も救出を諦めてはいないが、「待宵家」も巨大な組織であること、 当夜の記憶は夜への極度の負担になるであろうことなど、様々な障害に悩まされ続けている。 その後、繰り返し行われた非人道的な人体実験によって、過去に関する記憶はほとんど失われている。 また、彼女が体得した「天月流剣術」は「心さえ失へば天下無敵」と呼ばれた最強の殺人術で、 人体実験により心身のリミッターが外れ、その威力は常人では決して理解できない領域に達している。 「明」と「冥」は同じ音読みで意味が逆さ。今、ここにいるのは彼女であって、彼女ではない。 天月流 (てんげつりゅう) 無ノ月・夜行 (やこう)―――――――終わりなき夜を想起させる、揺らぎの一太刀。 初ノ月・新月 (にいづき)――――――比類なき抜刀術から紡がれる、見えざる一撃。 二ノ月・初花月 (はつはなつき)―――襲い来る脅威を薙ぎ払い、身を守る居合斬り。 三ノ月・夢見月 (ゆめみつき)――――深きまどろみへと誘う、手元が消える峰打ち。 四ノ月・種月 (うづき)―――――――意図的に外された突きから派生する斬り返し。 五ノ月・五色月 (いろいろづき)―――相手の動きに刀を合わせ、攻撃の勢いを殺ぐ。 六ノ月・水無月 (みなづき)―――――技を受けた者は、水に沈むが如く意識を失う。 七ノ月・七夜月 (ななよづき)――――一所を七度斬り付け、心身に絶望の華を刻む。 八ノ月・葉月 (はづき)―――――――無数の刺突を繰り出し、止血し難い傷を残す。 九ノ月・長月 (ながつき)――――――刀を振りつつ握る手を緩め、間合いを伸ばす。 十ノ月・神去月 (かみさりづき)―――鋭い突きを放ち、貫いたなら十字に斬り結ぶ。 十一ノ月・神帰月 (かみきづき)―――すべて攻撃を受け流し、その反動で敵を斬る。 終ノ月・十六夜 (いざよい)―――――天月流奥義。四つの型からなる、美しき悪夢。 『霞夜桜春嵐』(かすみよざくらはるあらし)―――不可避の峰打ち。舞い散る意識は花弁の如く。 『夏至彼岸花』(なつにいたるはひがんばな)―――不可視の居合斬り。添えらるる花は己の血潮。 『白露茜秋風』(はくろにあかねあきつかぜ)―――不可侵の守り。清められし風はすべてを祓う。 『終柊冬千鳥』(おわりひいらぎふゆちどり)―――神速の斬撃による嵐。啼くは白刃、骸の上で。 真ノ月・雨月 (あまつき)――――――夢幻の向こうに待つ、雨夜に隠された真の月。 終ノ月・夢幻十六夜 (むげんのいざよい)――――天月流奥義。四つの型からなる、美しき剣術。 『霞夜桜春嵐』(かすみよざくらはるあらし)―――不可避の峰打ち。舞い散る意識は花弁の如く。 　・朧月(おぼろづき)―――独特の構えにより刃が揺らいで見えるため、回避するのは至難の業。 　・転寝(まろびね)――――夜は短し、夢もまた。故意に浅く当て、短時間だけ意識を奪う。 　・()―――― 　・()―――― 『夏至彼岸花』(なつにいたるはひがんばな)―――不可視の居合斬り。添えらるる花は己の血潮。 　・白雷(はくらい)――――最速の一閃。光速の一太刀は、刀の間合いを超える真空刃を放つ。 　・蛍火(ほたるび)――――居合の構えから抜刀、刀を反転させ、六連続の突きを繰り出す。 　・灼刃(しゃくじん)―――摩擦力の高い部位を狙い、擦るように斬りつけることで発火させる。 　・()―――― 『白露茜秋風』(はくろにあかねあきつかぜ)―――不可侵の守り。清められし風はすべてを祓う。 　・降月(くだりづき)―――初撃の威力を確実に殺し、二撃目以降は最低限の回避で受け流す。 　・()―――― 　・()―――― 　・()―――― 『終柊冬千鳥』(おわりひいらぎふゆちどり)―――神速の斬撃による嵐。啼くは白刃、骸の上で。 　・()―――― 　・迷凩(まよいこがらし)―縦横無尽の神速剣は、無数の真空刃を生じ、斬り刻む。 　・()―――― 　・()―――― 無刀居合(かたなしのいあい) 無刀居合・輪廻―――――わずかな予備動作からの、斬り払うような回し蹴り。 無刀居合・神槍―――――わずかな予備動作からの、射抜くような後ろ蹴り。 無刀居合・猫ノ掌――――恐るべき破壊力の、全身全霊の殴り付け。

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