タグ： 浮さんちの子

▶野狗子と薬師 HO1 野狗子　生還 長い間監禁されていたことによる伸びっぱなしのボサボサ髪、人体改造による鋭いかぎ爪と反転目、身体中の痛ましい傷を持った男。 自分が監禁される前までどのような生活を送っていたのかはとうの昔に忘れてしまった。監禁される中で行われてきた実験の痛みにより全て塗りつぶされてしまっている。 自分を監禁し、好き勝手実験していた人間が嫌い。 特に施設の人間は自分と直接関係なくても嫌い。なので最初は薬師の事もめちゃくちゃ嫌い。奴らの仲間であるという時点で野狗子の敵。 ディー・オー・ジーという呼称も生理的嫌悪があるため、名前を聞かれても頑なに答えない。首に印字されているのも本当は許し難いが、下手に掻きむしると力加減が出来ずに死ぬので隠す方向に持っていきたい。 (いい感じの名前をくれ〜薬師〜！！！！) 人を喰らうことに関しては無意識下でやってしまっているししょうがないと思っている。腹が減るなら何か食べなければ生きていけないことはわかっているから。 そうしないと生きていけないようにしたのはお前ら人間なんだからしょうがないよね。 長いこと外のセカイを見ていないことから、セカイに興味津々。何よりこの腐った地下から抜け出せるならなんでもいい。 ろくでもない自分の人生にも美しいものがあると信じたい。色んなものがみたい。 学がないので文字の読み書きは出来ない。 久しく呻く以外の声を発していなかったため、最初の頃は言葉もたどたどしいが、恐らく薬師と関わる中で学習していく。耳と鼻が良い。 秘匿HO　―　HO1 野狗子 あなたは人間ではない。 あなたはオオマガドキ教団ニホン支部の人間によって地下に監禁され、身体改造を主とした実験を受け続けていた。 あなたは自分がいつどこでどのようにして生まれ、どういった経緯で監禁と実験だけの毎日になったのか、何も覚えていない。あなたの記憶の中にあるのは、ただ繰り返される痛みだけだ。 そして、その間ずっと「ディー・オー・ジー」と呼称されていた。監禁中に呼ばれ続けたのもあって、あなたはこの名称を気に入っていない。しかしそれ以外に、あなたを表す言葉はない。 あなたは、人間に化けて人間に近寄り、人間を喰らう化け物だ。 その証拠に、特に人間以外の食事を必要としない他、常人よりも遥かに伸びた硬く太い爪を持ち合わせている。 あなたは自分が人間を食すことを理解しているが、その方法に自覚、自意識はない。無意識下で勝手に摂取しているらしい。 あなたはもう、随分と長い間、外のセカイを見たことがない。 END1　『鶫と鈴燈』 別世界にて、人間としてデルタグリーンに所属しリンドウと共に生きていくことになる。わーい！

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