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むつみ まれい 大学2年/心理学部 一人称:俺、僕がまざる 母親譲りの美人。父親は誰かわからない。 水商売の母のそばには名前も知らない男がかわるがわる寄ってきては、うちに居座った。パパと呼ぶように言われた男が何人いたか覚えていない。髪を伸ばして愛想良く笑うように命令され、そういったいたずらをされているのを、母親はただ煙草を吸いながら黙って見ていた。泣いたって名前を呼んだって誰も助けてくれないと悟ったのはまだ6歳とかの頃だ。 顔が良いため、顔に傷をつけられないのはよかった。自分からそうさせていたくせに、ある日何人目かのパパが真礼を好きになったことがバレて、はじめて母に殴られた。その時に煙草を押し付けられた痕が、今でもうなじに残っている。 高校に入ってすぐバイトをはじめた。居酒屋で働いていたが、酔っ払いにちやほやされてこっそりお小遣いを貰えるのは悪くなかった。店長は元ヤンで、事情を察してくれたのか、まかないはいつもしっかり食べさせてくれた。 大学はわざと遠い場所を選んだ。 学費は自分で払うようにバイト代を貯めたし、母親は好きにすればと興味も持たなかった。一人暮らしは、どれだけ狭い部屋でも、誰も喚かないというだけで幸せだった。 ------- ■心理学部（心理学・精神分析）、暴力からの回避を職業Pにふってます。興味Pは怪我に対する応急手当や、隠れる、鍵開けなどは家庭内事情に対するあれこれ。天文学の10ははくまいPCに最近絶対とらせてます。 ■暗黒の祖先（6/100） ■芸術的才能

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