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父子家庭だがそれなりに裕福な家に生まれた少年。 父親がFHのとあるコミュニティに所属しているエージェント。 父は自らの欲望（本人曰く使命）に忠実な男だった。 最初はそんな父を尊敬し、彼の跡を継げるような男になりたいと考えていた。 流里は忙しくろくに会話も出来ない彼に認めてもらえるよう、自分なりの努力を積む。 だがある日流里は気が付く。父は自分のことなどまるで見ていないことに。 尊敬する人から好かれたい、親から好かれたい。望まれたい。 普通の家なら誰しもが勝手に与えられるような無償の愛はいつまで経っても訪れない。 流里がオーヴァードとして目覚めたのは、そんなある日のことだった。 愛してもらえないなら、憎まれればいい。 そうすれば視線だけは貰える。 だから、少年は家を出て、その足でUGNへ向かった。 父親と敵対するために。 そして、いつか自分を認識してもらうために。 これが流里の生きる理由だ。 それが満たされた瞬間に、父親の目の前で死んで、彼の記憶に自分の存在を刻み込むことが目標だ。 現在はUGNエージェントとして中卒で働いている工作員。 表向きはコンビニや歓楽街で働くフリーター。 好きな場所はネカフェ。 好きな食べ物はファミレスのパフェとクリームソーダ、嫌いな食べ物は野菜全般。 普段の振る舞いは良くも悪くも自由人。 他人をおちょくって遊ぶ癖があるわりに、自分に攻撃が向けられると激しく怒り狂う。端的に言うとオスガキ。まだ分からせられていないだけ。 自傷は望むが他人から傷つけられたら烈火のごとくキレる。 基本的にはその前に逃げるようにしている。先手必勝・逃げるが勝ちの精神で、戦闘スタイルにもそれは表れる。 コードネームはその名と目の色と能力から付けられたもの。 瑠璃唐草の左目に、冷たく吹き降ろす強風のような動き。 だが、彼の本質（あるいは激情）が宿るのは、蘇芳色の右目こそなのかもしれない。 ■■■ 設定裏話 蘇芳（花蘇芳）：イエス・キリストの弟子のひとりであったユダが、キリストを裏切った後にハナズオウの木の下で自ら命を経ったという言い伝えがある。花言葉は「疑惑」「裏切り」。 瑠璃唐草：以下はギリシャ神話の言い伝えとなる。ある男がネモフィラという女に恋をした。男はネモフィラと結婚できるなら命を落としても構わないと神に願い、実際男はそのような最期をむかえた。遺されたネモフィラは大層悲しみ、どうか夫に合わせて欲しいと、冥府の扉の前で何日も泣き続けた。それを哀れに思った神プルトンは、ネモフィラを青く美しい一輪の花に変えた。花言葉は「可憐」「あなたを許す」。 ■■■ 今までのシナリオで出会い一定以上の感情を向けている人 【PC】 百合園杏里 現状一番絡みがないのは、自分とはまるで違うごく普通の人間だったのにオーヴァードになってしまったことに最初は同情したものの、順応しているうえに割と楽しそうな様子をみて神様ってマジで不平等だな、と死にたくなってくるからかもしれない。 逆嶋騙 知り合いのウソツキ。なんだかんだ話しやすい。どことなく厭世的な雰囲気が自分の価値観に近いからかもしれない。 夢乃無垢 正直ウザいしキモいと思っているからクソビッチって呼んでるけど、戦闘で一番信用しているのもこいつかもしれない。 意外と居心地も悪くない。ただしキモい。 道リョウジ（どうりょうじ） ドウリョウクン、またはリョウジ。一緒にいて心地良い、”普通の”友達。なんだかんだ一般的な範囲内の感情を向ける相手としては最愛かも。親父は別格なのでそれは越えられません。 花園海(はなぞのまりん) 支部長。一定の敬意は払っている。理由は上司だからただそれだけ。 橋守渡（はしもりわたる） 夢に捕らわれ続けているおじさん。酔生夢死（デイ・ドリーム）？　ただのおじさんでしょ。 まあ向こうがね、寂しかったらね、また会ってあげてもいいかな。 十條甘梨(とうじょうあまり) 執拗に後輩と呼び続ける。一応向こうの方が年上。 マーロウ・星乃・小鳥遊(まーろう・ほしの・たかなし) 小鳥遊サンとか予言者とか耄碌予言者とか呼んでいる。普通に嫌いなタイプ。

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