タグ： 佐藤真 中村真一 男

『生い立ち』 俺の名前は佐藤真。 俺の人生は普通の家庭に生まれ妹が一人いて特別なことはないがとても幸せな毎日だった。。。 そう、あの日までは・・・ 俺が小学6年生になる頃、突然母が交通事故で死んだ。 朝、「車に気を付けていってらっしゃい」といつもの笑顔で見送ってくれた大好きな母が、、、 それからは家族関係も壊れ、親父は最愛の妻を亡くしたことに狂い次第に俺と妹に罵倒や暴力を振るうようになった。 親父のＤＶは日に日にエスカレートしていき小さい俺の体では抵抗はするが到底妹を守ってやることなんて全くできなかった。 【死にたい】とまで思った。 でもそんな俺に妹は【ありがとう、守ってくれて】といつも笑顔を見せてくれた。死んだ母にそっくりだった。 そんな日が続きある日俺が家に帰ってくると荒れた親父が妹に対して暴力を振るっていた。 妹は泣きわめき【やめて】【痛い】と叫んでいる。 俺はどうにかして止めなきゃと思った。。。 そのときテーブルに置いてあるフォークが視界に入った。 俺はそれを手に取りばれないように近づき【やめろぉぉおおおお】と叫びながら親父のうなじめがけて力いっぱい突き刺した。 それからのことほとんど覚えてなくて妹に『もう大丈夫、大丈夫だから！』と抱き寄せられ正気を取り戻した。 目の前には血だらけに親父が倒れていた。 そのあと近所の通報により俺は一度逮捕はされたが今までのことを考慮され正当防衛となり無罪となった。 遠い親戚に引き取られた俺と妹は義務教育を終えると高校にも行けずにフリーターになった。 そんなある日、バイトの帰り道に女性が酔っ払った男性に襲われていた。 その光景を見た俺は助けなきゃと思い一歩踏み出したところまでは覚えているが気づいた時には男性はピクリとも動かなくなっていた。 そして少年刑務所にぶち込まれた俺は3年間の服役を終えた。 服役中はいろんなやつと知りあったが信頼できる奴といえば一人だけだった。 そいつとは今でも時々食事に行ったりする。 今は刑務所に入る前と変わらずフリーターをしている。

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