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きのもとひかり 一人称僕、二人称〇〇さん。 好き:焚き火の音、自己研鑽、愛、焼き鳥 嫌い:傲慢さ、庭師、珈琲(無糖以外、不純だ！) どこかぼんやりとした掴み所のない男。突拍子のない言動も多く天衣無縫、彼を捕まえるには一苦労させられるだろう。刑事としては極めて優秀。 聴覚過敏を患っており防音としてヘッドフォンを着用している。あまり快く思わない者もいるだろうが意に介さない。また、聴覚過敏を活かし音声作品(ASMR等)の開発に着手している。何かを聴くということが苦痛以外何物でもなかった彼にとって唯一耳を愉しませてくれる光となったのが他ならぬASMRだったわけだ。恩返しではないが、何か自分にも出来ることはないかと思い立ちKU100を購入。メカニックの腕も活かし、質の良い音とどこか影の落ちる声から忽ち評判に。刑事としての収入をゆうに超えてしまった。なんてこった。 博愛主義者。他者を愛することそのものに喜びを見出しており、愛の為に生きようと考えた。 彼の愛は理解をその根底に置く。それは犯罪者が相手であっても揺らぐ事はない。彼等の行為を異常と断じじ『正しく』導こうと考える、これは真の愛ではない。彼等の生き方そのものをよく理解しありのままを受容する、景色を同じくすることこそが必要だ。 そう簡単に誰かを理解出来ると、驕ることもない。人はつい自らが信じたい一面しか見ないようになってしまいがちであるから。突拍子のない言動の数々もここから説明出来そうだ。 他者と同じく自らも愛さなければならない。自己への洞察は彼にとって重要な日課だ。反省し、評価し、昇華する、そうしてより完璧に自らを律し、正しく愛することが出来るのだ。 刑事という職務にも誇りを持っている。自分達が正義であるとは思ってはいないが。正義、それは傲慢である筈だから。 尤も、彼自身が生まれつきこのような異常者だったわけではない。熱意と正義感を持ち刑事となった彼はしかしまだ若かった。言い換えれば覚悟が足りていなかったわけだ。誰をも等しく愛せよと幼少期より教わってきた彼は、三年前のあの日に決意することとなる。誰よりも正しい人間となろうと。 同僚であるほさんには負の感情が渦巻いているが、当然表には出さない。同僚であるし子供じゃあないのだから至極当たり前のことだ。何より彼への嫌悪は自らの未熟さにあると考え、歪んだ精神は彼への理解と称したストーカーとして表出する。愛したいが気に食わない、そのような乖離を感じる度に奇矯な愛を思考し、或いは表現す。 ほいちは可愛いなぁくらいに思ってる、かわいい。ほよんはかっこいいなぁ… 博愛主義、故に特定の誰かを好きになることはない。 『樹基です、以後お見知り置きを。』 『優秀さとはつまりより効率的に時間を扱えるということに他なりません。言い換えれば、僕も皆さんもそれ程変わらないということです。』 『(もぐ…)あぁ、皆さんお疲れ様です。美味しい焼き鳥が出来ましたよ。美味しいですよ。ほら、あーん』 正しく誰をも信じない。愛とは即ち不信であるから。 博愛、氷炭相愛

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