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36歳で8歳の娘あり 33歳で恋人が死ぬ(5歳) 31歳で交際開始(3歳) 28歳で妻死亡(生まれたて) 26歳で入籍 神薙秀一郎(かんなぎしゅういちろう) 「よし、今日もみんな揃ってるな。まぁほどほどに、怪我にだけ気をつけて、今日もお勤め頑張りましょう！以上！」 　A型。36歳独身子持ち。人並みに真面目で人並みに手を抜く。人当たりよく、穏やかで特筆すべき特徴のないごくごく平凡な中年男性。童顔。班長に任命された際、他から舐められたり貶められないように伊達眼鏡を用意し顎髭を生やした。若干努力の方向音痴。 　正義感は強い方だが情状酌量は認めてくれるタイプのおまわりさん。特技は犯人への泣き落とし。「明日娘の運動会なんだよ……」。 　八歳になる娘を溺愛している。名前は「まりあ」。娘を産んですぐ交通事故で亡くなった妻と生前「まりあ」にするか「まりか」にするかで一週間言い争い最終的にじゃんけんで負けた色んな意味で弱い男。本当に弱い。 　いろんなことに弱いのに、唯一志だけは一度も折れたことのない男。 志望動機:仕事人間の父と子煩悩な母、優秀な兄の四人家族生まれ。兄を誉めそやす母に嫌気がさし、話を聞いてくれない父に業を煮やして中学で反抗期を爆発させ警察に補導されまくる。よくある話。その際生活安全課の刑事さんと親しくなり、憧れを抱くように。これもまたよくある話。「俺もあの人みたいに子どもを守れる警察官になりたい！」と一念発起し更生し実際警察官になれたが最終的に配属されているのは捜査課である。なんでや。交番のお巡りさんになりたかった。 スタンス:情が深い男なので、班員や元チーフなど一度関わった人間をすぐ懐に入れて気を許してしまうところがある。他人に甘く身内にゲロ甘。言動は割と隙だらけ。苦楽を共にしたゼロの仲間を心から大切に思っている。相模原さんの事件をずっと引き摺っていて、もう二度と部下を失いたくない、失わないようにしようと思っている。 ★ 「誰か悪いのか分からないのがきっと一番悪いことなんだよな」 　妻とは26歳の時に結婚した。次の年に妊娠が発覚し、使命感に燃えながら仕事をこなすかたわら妻を支えようとがむしゃらに努力し続けた。予定日を二ヶ月後に控えたある日、いつものように刑事としての仕事に力を注いでいた彼の携帯が鳴る。表示は知らない番号。 　妻が事故に遭ったらしい。 　仕事を放りだす訳にも行かず、なんとかその日やるべきだったタスクをこなし駆けつけた先で、妻は物言わぬ骸へと成り果てていた。立ち尽くす彼の手を取り、医師が案内したのはNICU。そこに、赤ん坊と呼ぶのも躊躇うような大きさの、小さな、ちいさな、命があった。 　息絶えた母の胎内を切り開いて取り出されたその赤子は、それでも懸命に息をしていた。 　その恋人と出会ったのはきっと全くの偶然だった。妻の死から何とか立ち直り、実家の助けを借りながら何とか娘を育てようとする彼は、傍目から見てどうだったのだろう。滑稽だったか哀れだったか。 　彼女はいつの間にか隣にいて、彼は彼女とくだらない話をしている時間が一番心休まることに気がついた。そこからはもう、早かった。 　とても美しい人だったし、とても強いひとだった。そしてとても優しい人だった。愛していた。少しだけ、自分が初めて愛したあの人に似ている人だった。でもそんなこと関係ないくらいに大好きな人だった。 　婚姻届を出そうと思った。まだ誰にも言っていないけれどきっとみんな祝福してくれるだろうと思って、彼女の家に挨拶に行き、死んでしまった妻の両親に頭を下げ、自分の両親に報告をして、証人の欄を埋めて回った。二人揃って非番の日があるから、そのとき、役所に届けに行こう。そうして帰りに三人で、美味しいものでも食べに行こう。そんな話をしてその日は別れて、朝起きて、顔を洗って、朝ごはんを食べて、出勤して。 　記憶が、無い。 スタンス:心が強いので壊れることはないけれどいっそ多分壊れた方がマシだった。愛した人は二人とも居なくなったけどまだ可愛い娘がいるのでとりあえずこの子を育てきりお嫁に行かせるまではぜっっっって〜〜〜〜死なね〜〜〜〜！！！！！！！！！！！！！！という強い意志がある。 奥底:穏やかで真面目で苦労性で面倒見の良い普通の男。しかし奥底で常に人を疑ってかかっている。独自調査の結果で警察内部の犯行ということが分かりついに仲間さえ完全に信じられなくなった。班員のことは大事だし、一度関係を持った人間のことは仲間だと思っているけれど、それはそうとして完全に信用してはいない。 「ほんと機械強いな！？どうやってるのか全くわからん。羨ましいよ……」 (その技術力があればきっと、意表を突くのも簡単だったろうな) 「なぁその体のどこに筋肉入ってるんだ？もっと飯食え？注文追加するか？」 (それくらい力が強ければ、きっと抵抗すら押え込めたに違いないよな) 「お前は器用だなぁ、いつも助かってるよ。でも無理だけはしないでくれな」 (すばしっこくて手際が良くて、きっと考える暇も与えないままに全てを終わらせてしまえたんだろうな) 　結局誰が悪いのかって、愛する人すら守れずに、守るべき仲間に向かって刃を見せている己が一番そうに決まっているのだった。 ★AF；彼女のいた証 相模原涼とおそろいの柄のネクタイだ。 シナリオ中、一度だけ致命傷となる肉体的ダメージを身代わりとなって受けてくれる。それ以降はネクタイは破れてしまい、この効果は二度と発現しない。

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