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大人しくて口数の少ない女の子。 あまり笑顔を見せないが、昔はよく笑いよく泣く子だった。怒りを覚えることはあまりない。 小さな頃から体が弱い。（呼吸器系の病気） 昔は発作がひどかったが、今は服薬によってある程度症状は抑えている。 （アダムとは別の薬。二つを併用している。） 一人（+天使）暮らし。 生まれた時から一緒にいる相方は双子のようなものだと思っている。 いくら天使が私のことを監視していても、唯一の家族であるという考えは捨てられない。 頻繁に言葉には出さないが、相方のことは信頼している。 ご飯は作るし食べる。作るより食べる方が好き。しかし体の具合が悪い時は固形物を食べることができないので、常にゼリーなどを家に置いている。 彼女はあまり国のことをよく思っていない。 というより「とある人」の影響でそう思わざるを得なくなった、という方が正しい。 自棄になっている時もあったが、今は持病の症状が落ち着いていることもあり、ネガティブな思考にはあまり至らない。 初恋は昔お世話になっていた病院にいた医者。 いつも笑顔で優しくて格好良くて、そんなお兄さんのことが大好きだった。 恋と呼べるかも分からないこの感情を彼女はずっと大事にしていた。 彼に言われた「この国にいて、この国の決まり事を守っていれば君の病気も治るよ。絶対にね。」という言葉を、少女はずっと信じていた。 しかし治療に励んでいたある日、担当医である彼は悪魔の烙印を押されてしまう。 「先生、どうして？」 「アイラちゃん、先生は嘘をついたんだ。」 「先生嘘つきなの？わたしの病気が治るって話も嘘？」 「…………そうだよ。嘘だよ。」 そう吐き捨てて先生は連れていかれた。彼の顔は見えなかった。 「私のこの病気、治らないみたい。先生が嘘だって言ってた。」 「先生が言っていた、国の決まりを守っていたら病気が治るって話も嘘なの？」 少女の瞳からは大粒の涙が溢れる。 「決まりを守らなければ地獄に落ちるだなんて、わたしは厄介な病気が治らないこの体で生かされていることが地獄よ。」

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