タグ： 紳士淑女卓

「誰かがやらなければならない。誰かが背負わなければならない。 　得てして、この『椅子』はそういった責任というクッションで出来ているんだ。 　それに座っている以上──私は何を言われようとも、守っていくのさ、この街をね」 「刑事ドラマのつもりではないけれど、『捜査は足から』だ。 　あらゆる全ての事象を、机に向かって考えるだけで紐解けるならば、宇宙の真理すら解明されているはずさ。 　それに私は、後ろで踏ん反りかえるのは性に合わないんだ」 「私は少なくとも、現実と理想の区別をつけているつもりだ。 　そうでなければ、飲み込まなければならないものも、飲み込めなくなる。 　だが……たまに思う時がある。それは本当に、自分に正しいのかと……」 「───私は、もう少し人を頼るべきなのかもしれないな……」 　イメージCV：小西克幸 　イメージBGM：https://www.youtube.com/watch?v=XCtCk8T4Kko 　イメージソング：https://www.youtube.com/watch?v=9Y0_CVX1hok 夜は仄か - Eve 　 　関東R市のUGN支部長。 　21歳という若年ながら実績と経験によって支部長に抜擢されたエージェント。 　電撃的な躍進を果たしたことから、賞賛（と皮肉）の意味と、その特徴的な髪の色を込めて「"灰被り(サンドリヨン)"」と呼ばれているが、本人は自分のコードネームを「ヘルメス」と定め、主張している。 　年齢の割に声帯が微妙に低く、また顔つきも年齢不相応に歳を食っているように見える。 　高い指揮能力と支援能力によって複数人でのチームを組んだ行動を得意とする。また、支部長の身ではあるが一人のエージェントであることを強く自戒し、常に陣頭に立って任務を指揮している。 　銀髪というには燻んだ、正しく灰色と言うべき色の髪が特徴的。赤いヘアピンを雑につけた癖っ毛の多い髪型だが、不思議と不潔さは一切感じさせない。 　そんな灰の髪色とは違い、目は澄んだ銀色である。濁りを見せない目だが、かえってそれが気味悪がられる事もある。 　支部にいる際は着崩したスーツを身につけるが、外に出る際はジャケットを羽織ったり、やや地味目の私服に身を包む。 　資産家の生まれというのを感じさせない、穏やかで物腰柔らかい印象を与える人物。 　21歳という若さに見合わぬ冷静さと判断力を持つが、私情を挟むときは物腰の柔らかさが消え、鋭いナイフのような言葉が飛び出る事も。 　部下思いであり、年齢不相応でありながら支部長の椅子に座った以上は、人の上に立つ者としての資質を身に付けようと悪戦苦闘している面がちらほらと見受けられる。 　私生活はというと、あまり健康的とは言い難く、明け方まで本を読み漁って寝不足気味になることもしばしば。 　紅茶派。 　甘党であり、角砂糖を割と多めに入れている。部下にも注意されている。 　 　芦野瑞姫は最も信頼を置いている部下であり、そして第一に最も信頼している友人である。 　支部にいる時でも、彼女相手には私語を使う事もあり、ジョークを口にする事もあるほど、九十九から彼女に対する信頼は深い。 　その結果、支部では細やかな噂が広がっているが、九十九本人はその噂を知らないし、聞いても恐らくは何のことだと首を傾げるだろう。 　 　オルクス、ノイマンのクロスブリードであり、また"起源種"のオーヴァードであることが確認されている。 　これについては仔細は不明だが、オーヴァードとなる前、中学生の時に、資産家である家族との旅行で海外へ渡航した際に、何者かに感染させられたのではないか、というのが本人の見立てである。 　オーヴァードとなった際の──なんらかの過去は、彼の体に刻まれた「傷」の一つであり、今なお彼の心を蝕んでいる。

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