タグ： A.F. メビリン

「すまないが今日は勘弁してくれないか。・・・偶には一人になりたい時だってあるんだよ」 実家から離れた某市の高校に通う、普通の高校生。学力は上から数えた方が速いが、運動能力はクソ。 皮肉屋ではあるが性格は比較的社交的なため男女問わず少なくない友人がおり、学級委員を務めるなど真面目な人格を持つ。色恋沙汰になると「しばらく浮いた話を作るつもりは無い」の一点張り。なおこの台詞はあまり信用されていない様子で、誰かとデキてるんじゃないかと邪推する輩が割とたくさん居る。本人も気づいているが、本心からの台詞なので結構参っている。 人気者の器である反面、一部からは感情の起伏が激しいとも評されており、時たま普段の性格からは考えられないほどナーバスな雰囲気を醸し出したりする。 バイトしても下宿取れるほど金ができる訳ではないので、通学圏内にある成人した姉の家に事実上の居候をしている。顔を合わせることは多くないが、仲は良い。 名前の由来は単に「１月生まれだから」とのこと。姉も同じノリで命名されたもよう。悪いのは親じゃなくて中の人。 （この先に過去のこととか書いてあるよ　GMは気になったら見ておいてね） ↓ 中学３年の冬、同じ学級の女子であった木原綾香とのエピソード。互いに依存しあった、彼と彼女のお話。 瀬戸睦月は当時から所謂天才肌というやつで、特に努力しなくとも数字の出るような逸材であったが、今のような勤勉さは無く、むしろいい加減な性格をしていた。そんな彼はある日、ひょんなことから木原綾香との交流を始める。 木原綾香はクラスから浮いていた。人が言うには、小学生時代から何かと面倒な性格であったらしいが、当時を知らない睦月にとっては些細な事である。何かとウマの合う彼女と睦月が親しくなるまでそう時間は掛からなかった。 冬、綾香が何か思い詰めているらしいことに真っ先に気づいたのは睦月であった。少し以前から急に二人の仲が良くなったことから関係を邪推する連中も多かったが、本人に全くそのつもりは無い。ならば、周囲を気にする必要もあるまい。良き友人として、受験期の自分の憂さ晴らしも兼ねて睦月は綾香を街に誘ったのだった。 当日、時間は穏やかに流れていった。午後４時を周り、そろそろ帰ろうかといった頃、突如としてそれは起こった。震度７強、死者５００人を超えた、局所直下型地震。二人が居た高層建築もまた、瓦礫と鉄屑の山と化したのだ。 ＿＿数日後。瀬戸睦月は病室のベットで目を覚ました。何の因果か、奇跡的に、軽い打撲が数カ所で済んだのである。外科医が狐につままれたような顔で話す中、睦月の頭は木原綾香のことで一杯であった。彼女は無事なのか。無事でなくとも、命はあるのか。 そうして、睦月が綾香と顔を合わせることはないまま、１周間が経過した。現場から、木原綾香は救助されなかったし、遺体も発見されなかった。警察には死亡と判断され、まもなく葬式が行われた。彼女の両親は睦月の参列を望んだものの、彼は頑なとしてそれに応じなかった。 彼女が死んだのは自分のせいに違いない。自分が出かけに誘わなかったのなら、あんな事故に巻き込まれることは無かったのだから。理不尽な自責の念に囚われた彼は、周囲の目線に耐えられず、偏差値の高めな某市の高校に入学する。それを堺に、瀬戸睦月という人間は変わった。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ