タグ： おむつわーるど

高校に首席で入学し、入学式の日は生徒代表として全校生徒の前で演説をしたほど。 テストでは毎回上位をキープしており、しかも殆どが1位である。 しかし本人は1位が当たり前だと思っており、あまり反応はしない。 むしろ1位以外の時の方が少し反応する。 理由は1位じゃないと親に叩かれるから。どれだけいい点数を取ったとしても100点じゃなきゃ意味がない。 1位じゃなきゃ意味がない。目の前でテストを破かれるのなんて日常茶飯事。 親は父親が医者で母親が弁護士。 ７つ上の兄も母と同じ弁護士の為、めちゃくちゃ頭のいい一家。 希華も別に頭が悪いわけではないが、毎回兄と比べられ、兄にも蔑まれ、感情が死んでしまった。 兄もストレス発散道具になることもしばしば。 しかし親は見て見ぬふりをする。なぜなら兄の方が頭がいいから。できる子だから。 学校が終わったら毎日塾。そして家でも親に監視されながら勉強。 1日の半分以上は勉強している。 放課後に友達と遊んだこともないし、むしろ感情が死んでる為、機械みたいと近寄るものも少ない。 ただ、認めてくれるのは学校の評判を気にする教師だけ。しかしそれでいい。友達も自分の勉強の邪魔になるだけだから。 なんて、思っているけど。 本当は髪を巻いて、綺麗にお化粧して、同い年の子と少し悪い子になってみたいのかもしれない。 親からの暴行、兄からの暴言に耐えまくる日々。こんな世界、うんざりなのかもしれない。 でも、この感情すら表に出してはいけない。 私は親の人形だから、勉強していい子にしていれば怖いこともないから。 「世の中には馬鹿ばかりよ、希華はあんな風にならないでね。学校と塾以外では外にも出ちゃだめよ。」 その言葉を守り続ければ、きっと私だっていつか。 し あ わ せ に な れ る よ ね … ？

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