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・アンチテェゼ・ポジション（20201223~25） ・血は歯車のように HO2：高坂啓臣の親類に引き取られた後～現在の生い立ちについて 親族は結構多い方だったが、どこかから漏れ出したのかそれとも両親のカルト活動を勘付いていた親族が事故をきっかけに噂を言いふらしたのか、両親が失踪したあと事故のことだけではない『噂』は広がり、ある事ない事、果ては虐待や食人していたなど根も葉もない悪意は留まる事を知らず血族間に蔓延り、そのような状況で啓臣を自ら引き取ろうとする者らは当初はいなかった。 だがそんな中で啓臣を唯一、受け入れると名乗り出た親類の夫婦がいた。その夫婦には子供がおらず、啓臣を受け入れ、衣食住を与え、学校に通わせ、我が子の様に『可愛がった』。ただある一点の『異常』を除けば、それは幸せと呼べる生活だったかも知れない。 その夫婦は啓臣に夫婦間での所謂夜の営みを共にする事を強要した、いや、それは強要、だっただろうか？戸惑いこそすれ、確かにその異常以外は夫婦は本当の息子の様に啓臣を可愛がった。だからきっと彼は抵抗らしい抵抗などせずに受け入れてしまったのだ。 自分がなにをしているのか、なにをされているのか、たまに解らなくなる事はあった、それと、近親間で行われる行為にも、嫌悪を持たない訳ではなかった。だが、この夫婦にとって自分が『都合のいい玩具』なのか、それとも『異常な愛情』なのか、知ることがどちらにせよ怖かったこともあり、心意を聞く事はできなかったし、しなかった。 その後は成長するにつれて自分の置かれている状況がその夫婦の心意がどうであるにせよ異常で、断ち切らねばならない事ではある事は理解せざるを得なくなり、18になり高校卒業を機にそこから抜け出す為に、一人暮らしをし始めた。 バイトの類は許可されていなかったので、HO1の家に二週間程転がり込み世話になる形になりその間に住み込みのバイトを見つけた。 両親を止められなかった事も夫婦に引き取られた後の事も無意識に自分があらゆる意味で弱かったため（勿論年齢や状況、環境がほとんどの原因だとしても）だという思いから強さを求めるようになり、現在に至る。 HO1に対して：過去の異常な状況下において無意識に友人としてHO1を支えにしており、また理由を聞かずに自分を匿ってくれた事にも感謝している。 HO1がどう思っているかは聞いたことはないが、HO2はHO1の事を大切な友人としておもっており、また性格面からしても危なっかしい一面があるHO1を自分が守らねばならない、守りたいと思っている。

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