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勢登大春という少年は、FHに所属しているとは思えないほど明朗快活だ。 彼はもともと大人しく泣き虫な子供で、チームのメンバー（PCたち）や年の近い晴夏のことをよく慕っていた。 でも、自分を庇って晴夏が亡くなった時、涙を流すことはなかった。 彼の様子が変わったのはそれからだ。 FHに入ったのをきっかけに、泣き虫だった彼の面影はなくなった。 復讐心など微塵も感じさせない社交的な様子で彼らと話をしては、冷静に、惑うことなく情報を集めている。 コードネームの由来は、生まれたての殻が付いた小鳥のように純粋無垢だったから、というもの。 昔は非常に騙されやすく、あらゆることを信じ込んではよく泣いていたのだが…… あいにく、権謀術数の世界を強かに生きる今では似合わない名前になってしまった。 UGNに所属していた頃は味方への支援しかできなかったが、FHに入ってからは徐々に攻撃的な能力へと転化。 最近になってウロボロスシンドロームに目覚めてからは、いっそう顕著になった。 その力をFHとの交渉材料にもしているようだ。 彼は、自身の力を限界以上に引き出して「無理をしてでも頑張る」術を身に着けた。 そして、『傍らに立つ影』は、以前の彼では持ちえなかった「他人を庇う力」を備えている。 好物はソーダアイス。

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