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零落奇譚：HO昼 職業技能はルルブ2015のナースでとってます。 「うぉあ！！なんか！今変なの居たァ！！！ ………あ、ただのビニール袋だったわ…びびった…」 10年前、東京から引っ越してきたアマナギ村に住む高校生。 片目に眼帯をつけているが、あくまでもファッションであり 透け素材などを使っているためそれほど視界に不都合はない。 本人曰く「なんとなくカッコいい」という中二病的理由の為 非常時にはさっさと外す。 同様の理由でなんかぶっといチョーカーも着けている。 恐ろしい事に部活の時にもつけている。 よく注意されるが外したくないし 胴着の中に隠れるんやからええやろ…と反抗的。 性格はやや軽薄であり、明るい反面全体的に 薄っぺらく、その上びびりなところがあるため 周りからの評価は「残念な美形にへたれを添えて」という感じ。 顔面だけならこのAPPなんでしょうけど 普通に接する人の印象としてはこの意味分からん眼帯とかで もう少し低いと思います。怪しいので… 剣道部に所属しており、そこそこの成績をおさめているが 本人は賞をとったりするよりも無心に 竹刀を振っている時間が好き。 本人に言わせれば、結果を出すのも大切だが 練習している時の方が精神修行しているような 気持ちになれて心地良いとの事。 剣道はずっと続けていこうと考えている訳ではなく 高校を卒業後はすっぱりやめて将来の夢である 看護師の勉強に打ち込む予定。 また、機械類をいじるのが好きで 壊れたものを直す事を趣味としている。 …というのは建前。 同居している家族が、物を大切にせにゃいかんの 精神で、古くなった家電などを寿命過ぎても 使いまわす人なのですぐにおかしくなるそれらと格闘するのが 日課になってしまったというのが実際のお話… 以下、秘匿関係設定 ------------------------------------------------------------- +++++++++++++++ 人を殺したのは決して故意ではなかった。 そんなつもりはなかった。 だから、皆もきっと自分を許してくれると 助けてくれると信じていた。 幼い彼にとって家族とは 無条件に助けてくれる存在だと そう思っていたからだ。 けれど、実際の所はそういうわけにもいかない。 周りや親族からの誹謗中傷に嫌がらせ。 鳴りやまないいたずら電話、ポストに投函される「死ね」と 書かれた紙に、玄関口に置かれた生ごみ。 徐々に追い詰められていく両親には 由良を守ろうなんて気持ちはさらさらなかった。 「お前はいらない子だ」「お前がいるから」 「お前なんか死んでしまえ」 叩きつけられる剥き出しの憎悪に 耐えきれず、一度自死をする為に 首を括った事がある。それで終わりと思った所で たまたま父親に発見されて命を取り留めた。 父親は決して息子を心配などしなかった。 「こんな所で死なれては迷惑だ。 死ぬならもっとうまくやれ」 こんな所で死なれては自分たちの虐待が疑われると 危機感をもった両親は、どこか遠い土地へおいやってしまえと アマナギ村へ由良の事を捨てたのだ。 どうせ自分等生きていても仕方ない 死んでしまった方が良い。ずっとそんな事を考えていた。 そんな自分に声をかけてくれたのは糸色 世司だった。 彼を通じて幼馴染たちを出会い、由良の灰色の世界に 花が咲く様な色彩が生まれた。 家族にも見捨てられ全てに疎まれた自分に笑いかけてくれる 幼馴染こそが自分の全てであり世界だ。 何が何でも皆の事を守りたいと強く願っている。 いつか彼らに恥じない人間になりたいと…そう願っている。 眼帯とチョーカーはお守りだ。 眼帯は、この奇抜さから人の視線をそちらへ向けてくれる。 視線を合わせるのが怖い自分にはそれが心強い味方なのだ。 チョーカーの下には今も首を括った際の痕が呪いの様に残っている。 誰にも…見せられない。こんな傷の理由を…うまく説明できる自信がない。

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