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「人類への信頼を失ってはならない。人類は海である。もし海の中の数滴が汚くても、海は汚れない。」ーマハトマ・ガンジー ==================================== 「は～い防護壁貼りますよ～っと！」 「......殺されても仕方のないことやっちゃったんだから、文句言わないでよ」 フェイス・マリナ　22歳　エクソシスト 天然煽ラーの22歳。去年配属されてきて今年で二年目のまだまだ新米エクソシスト。クルスさんのことを痴呆老人扱いしている節がある。長生きの偉い吸血鬼と言われても「へ～そうですかあ」(聞いてない)って感じ。尊敬の念をまるで感じられないが、「仕事で組んでいるペア」以上の存在になっているとは自覚している。 大事なものはシルバーがくれた銀の弾丸。お守り代わりにしていたがいつの間にかなくなっていた。 イメソン→航海の唄/さユり 「強さは要らない　何も持って無くていい　信じるそれだけでいい 　この先でどんな痛みが襲ってもそれだけが君を救うだろう 　臆せず　歩き出せ」 元々出生不明の捨て子だったが、ある時神話生物に襲われそうになったところをエクソシストの「シルバー」に助けてもらう。恩を感じたと同時に憧れたフェイスは、口数が少なくて頑固者のシルバーを何とか根負けさせて一緒についていくことになる。フェイスという名前もその時貰ったもの。 その後エクソシストの技術を教えてもらいながらシルバーと一緒に放浪の旅をしていたが、ある日快く宿泊を許可してくれた教会で泊まっていると忽然とシルバーが姿を消した。何の前触れもなく、突然に。気づいたときにはシルバーを追える痕跡すら残っておらず、フェイスはそのまま一人となってしまった。他の教会の者たちは心配の声をかけてくれたが、フェイスはすぐにこれが「彼が自分の意思でここから去ったのだ」ということをなぜか悟ってしまった。彼が目の前から消えて悲しいという気持ちはなかった。むしろ今までありがとう、という気持ちの方が強かった。なのでエクソシストになるという道にむしろ邁進しようとし、そのままその教会でしばらく世話になることになる。 そうして教会でエクソシストの仕事をしているとLUSTに目を付けられ、スカウトという形で引き抜かれてからはペアでエクソシストとして動くことに多少苦戦しつつも日々奮闘している。 フェイスにとって世界は、自然、人の営み、その全てがとても美しいもので、例え相容れないような醜いものがあったとしてもそれを含めて「美しい」「綺麗だ」と思えるもの。 シルバーと共に放浪の旅をする中で様々なものを見た。親子の愛、他人を妬み嫉んで憎む気持ち、分かり合えない宗教観で殺しあう種族、そして、それでも前に進みたいと願ってしまう人間や他の種族の苦悩する様。その全てがフェイスには綺麗なものに見えて、守りたいと思えるものだった。どれだけ人類や他種族が愚かなことをしても、フェイスは絶対に見限るということはしない。どれだけ悲惨な歴史を辿ろうとしても絶対に最後まで信頼している。 彼が前髪で目を隠しているのは、たまに世界が眩しく感じられるから。自分には眩しすぎるその輝きは前髪を通してやっと直視できるもので、前を何も隠さずに見ることは基本しない。

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