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[N市UGN支部] 表向きは古めかしい外観の木造の骨董店。 一般の客は月に数えるほどしかこないが、見えない所で意外と出入りは激しい。 骨董品が飾られている1階のカウンター先の暖簾をくぐった所に座敷があり、 その部屋の畳の下にある階段から地下へ入れる。 地下は事務所として構えており、主に部下たちが出入りしている。 [経歴] 幼少期は実験体でUGNに保護されチルドレン、エージェントとそこそこ働いた。 それからなんやかんやあって支部長にまでなった。えぇ…？ めんどくさがり屋って程じゃないけど腰が重い。 実験体の頃は草間を実験体として好き勝手に扱った研究者たち。 UGNに保護されてからのチルドレン時代は、事件の対処中命令違反をし、暴走し そのままレネゲイドに侵されジャーム化したため処分した仲間。 エージェント時代はコードウェル博士の帰還と同時期にUGNから離脱した同僚。 他にも多くはないものの度々そういう事があり、疲れたらしく 草間は段々と他者に期待しなくなり、淡々と与えられる任務をこなしていった。 それが何の因果か支部長なんて役職に就かされ、今では骨董屋に扮した支部で適当に支部長をしている。 基本的には支部員たちに任せて骨董屋に引きこもっている。だって戦闘向いてないし。 今回は被害を抑えるために出動。毒に侵されたらいつかは倒せるでしょ。 [名前] No.09。それが自身の名前だと思っていた。 研究に関わる情報全てが破棄され、ナンバー(名前)もはぎ取られた。 代わりにとつけられたのが「草間友」と言う新しい名である。 草間はこの名前と6,7年は付き合ってきたが、特に愛着も覚えなかった。 草間にとってナンバーと呼ばれるのと何ら変わりない。あの頃から殆ど変わっていないからだ。 [趣味] 草間は何かを創り出せる(芸術・料理・その他)人物を尊敬する。 自身で何かを創り出すという事をしたことがないからだ。手元に来た骨董品や絵画だけでなく 近所の子供が描いた何が描いてあるか判らないような絵でも日がな一日眺めている事が多い。 時間、思考、技術、材料等……作品にかけられた全てを、作者を想像する。 見ていて飽きないのもある、客が来なくて暇なのもある。力を使う日々で疲れているのもあった。 ただ創られた物を眺め、その技術や芸術性に静かに心を躍らせている。まるで物語を見るかのように。 [内面] 自発的行動をする事は少ない。無感動という事はないが表面に現れにくい。 情に厚いわけではない。特別な情を寄せる誰かがいるわけでもない。 だから友人や家族、恋人と言った存在を持つ人を羨ましく感じている。 自分もそんな気持ちを持てる人間になれたら、という憧れを持っている。 しかし人と深く関わる事に二の足を踏んでしまうので、誰かとそこまでの付き合いになる事がない。 経歴からして碌な人付き合いが出来ていないので精神年齢が幼いまま止まっている。 何故自分のような人間が支部長に、と思っておりひたすら受動的な態度だが 部下や子供が困っている様子ならさりげなく手助けがいるか確認することがある。 草間本人は渋々と言った様子で自覚していないが、過去の自分がしてほしかった事を 自身で代わりに行い、目の前のいる誰かを助けることで過去の自分を救っているのかもしれない。 [シンドローム] 小さな鞠のような魔眼を懐に入れて持ち歩いている。 草間の魔眼は実験によって埋め込まれた因子によって変質している。 そのせいか他のバロール使いとは違って目立つ魔眼だがレネゲイドのコントロールがしやすくなっている。 戦いになると魔眼は月の影りのような色味を帯び、浮遊を始める。 【蝕む針】魔眼が対象の身体表面の重力に干渉する。別の痛みが対象に苛む時、より強く痛みを与える。 【緑の針】針のような胞子が魔眼から解き放たれ、対象の身体に毒が入り込む。内側からも苛む力。

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