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海枯れ 一人称:私 二人称:〇〇さん、貴方 田舎町の森の中で小さな開業医をしている若草のような緑色の髪と海の色を瞳に宿したとても美しい女性。 森に佇む姿は正に妖精で耳が長ければエルフにも見劣らないくらい美しい。 そのおかげか、田舎の子供達にはエルフ先生と呼ばれ、大人達もそれを真似してかエルフ先生と呼ばれている。 愛瑠自体は1文字追加されただけで変わらないから気にしてはいない様子。 勿論美しいだけでなく医者としても腕は確かである為、田舎町の人達が時々診察に来ることもある。 笑顔はあまり見せないが心優しくカウンセラーの心得もあり人々の相談も聞いてあげることもある。 また子供達が森の深くに行かないように番人のような役目もしている。 幼い頃両親と海に行った際に拾った金色に加工されたペンダントを拾い、それをずっと身に付けている。(海融けの夢露のペンダント) ｢森の深くには行っちゃダメだよ、魔女が出るからね｣ ■■海も枯れるまで:HO1情報■■ ↓ ↓ ↓ 愛瑠は人の命を救いながらも自分の命を散らしたいと思っている。 自分は生きてはいけないのだと、自分がいるから周りが不幸になるのだと。 幼い頃、ペンダントを拾った日に両親と仲良く海で遊んでいた愛瑠。 大きな波が迫っているのにも知らず無邪気に遊んでいた愛瑠は父親によってなんとか命からがら助かるが父親が波に巻き込まれ死亡してしまう。 そこから愛瑠は海が恐ろしく怖いというトラウマを抱えてしまい、父親を死なせてしまったと精神を病んでしまった。 そんな愛瑠を見かねて母親は実家の田舎町の森の中の小さな家に引越し、小さな病院で看護師として働いていた。夫の代わりに娘を育てる為に働いていたが母親は身体が弱く引っ越して数年後には倒れてしまい、呆気なく亡くなってしまう。 当時高校生だった愛瑠はバイトをしながら母親が残してくれたお金を使いながら暮らしていたが、精神的にも不安定で度々自傷行為をするようになった。 それを見かねた母親が働いていた病院の医者とその妻が愛瑠を引き取ってくれたが、それでも愛瑠の自傷行為は治らなかった。 しかし医者夫婦は諦めずに愛瑠に愛を注ぎ、愛瑠もそれに答えるかのように精神的に安定していき、高校卒業する頃にはすっかり自傷行為はなくなった。そして医者の推薦で医大にも行き、このまま医者としての道を辿るものだと誰もが思っていた…。 医大卒業式当日、それは起こった。 その日は生憎の雨だった。だからだろうか、医者夫婦は娘である愛瑠の晴れ舞台を見に行こうとしただけなのに、雨のせいで車のタイヤが滑り、そして電柱に突っ込み医者夫婦は即死した。 愛瑠は卒業式終了後医者夫婦が死んだ事を知り、精神的に病んでしまい自傷行為を再開するようなった。 卒業後医者になることもなくしばらくあの母親と住んでいた家に引きこもり何もすることも無く無気力状態のまま、餓死をしようとしたが愛瑠を心配して見に来た医大で出来た親友に見つかる。 親友は死にかける愛瑠を心配して一緒に住み、やがて家を改築して小さな開業医を開いた。 愛瑠は自傷行為は止められなかったが、自ら死ぬということはせず、親友も無理に止めず傷が出来る度に優しく声をかけ、愛瑠を抱き締め手当をした。親友と共に田舎町の医者として頑張っていたが、ある日親友が山へ山菜を取りに行った時に足を滑らせ崖から落ち死亡してしまった。 愛瑠は次々と周りの人が死んでしまうのは 自分のせいだと思うようになり、 そこから自傷行為が激しくなり、1度森の中で首を吊ろうとするが縄が切れ失敗に終わる。その時の痣が残っているので隠す為にタートルネックの服を着ていることが多い。 それから森は自分を拒絶したと思うようになり、森以外の死に場所を探しながら医者として今日も生きている。 いっその事自分の呪いが始まったあの海に融けて行ってもいいのかも知れないと、ペンダントを握りしめながら愛瑠はそう思った。 それはまるで足りない片方の貝を求めているように。 海に融けた二人はまた出会い、そして海を枯らした。 二人はこれから幸せを掴み取るために生きていく。 海が枯れるまで END1 顔に大傷が出来る　APP-13 ｢私は妖精なんて可愛らしいものじゃない…大好きな人達を不幸にする…疫病神そのものよ…｣ ｢いっそ寛大な海なら呪われた私を受け入れてくれるかしら｣ 雪晴→雪が振り積もった翌朝の風のない晴天のこと 愛瑠→ ヨーロッパの伝承に登場する森の妖精の一種、エルフから

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