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「ワタシ、拾われたからには恩返しするアル。 ………この雷と黒き白虎の力で、どんな敵も血祭りにあげるネ」 隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった――― 彼の『山月記』は狂乱した人が虎となる「人虎伝」ですが、彼女の場合は違います。 では少し昔の話をしましょう。そう長くはなりません、暇潰しと思ってください。 ――その昔……今から千百年も前でしたでしょうか。この日出ずる国から西へ船で渡り辿り着く、彼の名高い大陸の国、唐の国の話です。今で言う中国ですね。 その唐の国には、世にも不気味な竹林がありました。それは広い広い竹林で、どこまで見ても竹、竹、竹……。その中には様々な妖や獣が蔓延り、立ち入り厳禁の魔の森として封じられていました。 恐ろしい竹林は、一頭の妖獣が、爪と牙、そして凄まじい雷の妖術で皇帝として君臨していました。 それは黒い黒い大きな虎で、夜な夜な世にも恐ろしい声で咆哮し、近隣に住む人達を脅かし楽しむ非道な大妖怪でした。 黒い虎は稀に竹林から出てきては村の人達を一晩でぺロリと平らげ、辺りを荒らしまくるなど、悪行の限りを尽くします。 そんな妖虎もついに皇帝の怒りを買い、皇帝が雇った一人の女僧が竹林に向かい、妖虎と対峙します。 妖虎は女僧を噛み殺してしまおうとしましたが、ヒラリヒラリとかわされ、ついには不思議な法力で退治されてしまいます。 女僧は妖虎に人の命のなんたるかを説き三日三晩説教し、ついに妖虎は己の罪を悔い改め、女僧の手下となりました。 妖虎は『黑 小雷-ﾍﾝ・ｼｬｵﾚｲ-』と名付けられ、女僧と共に東の国へ向かいました。目出度し目出度し。 ――――そうして今、あそこでジャームをズタズタに引き裂いているのがあの妖虎です。 え？ただ小さな女の子じゃないか、ですって？ あの子はもともと雌ですし、人間社会で隠れながら生活するにはあんな感じが丁度いいんです。それに、可愛いでしょう？ 今ではゼノスの立派なメンバーの一人ですし、ちゃんと働いてくれます。主に力仕事ですが。 仲良くしてやってくださいね。 ゼノスメンバーの黑 小雷ちゃんはレネゲイドビーイングだよ！恩人であるプランナーのためなら例えジャームだろうが神だろうが何でも血祭りにあげるぐらいの心構えだよ！！ 前回は調子乗ってエフェクト取りすぎてアレだったけど今回は経験点の都合もあってかなりコンパクトになったよ！ 完全獣化は取ってないから女の子のまま戦うよ！ その内ｹﾞｯﾀﾞﾝとか取って回避型にするつもりだよ！

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