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くろはね　いつき ＜住所＞ 黒ヶ峰町　アパート街 ＜人物描写＞ 黒ヶ峰町で一番小さい織物工場で働いている女性。前回、探索者と共に脱出しようとして失敗するもお参りを逃れ、脱出のチャンスを虎視眈々と伺っている。慎重かつ聡明な女性で、前回脱出を試みた際に探索者に庇われたこともあり、記憶が戻りつつあると未だに露見していない。 黒ヶ峰町の住人を非常に上手く演じており、目立たない町人Cといった立ち位置。他の住人をよく観察しており、行動パターンの把握に努めている。 ＜家族・友人＞ 黒ヶ峰町では両親も兄弟姉妹もおらず、アパートで一人暮らしをしている。友人はおらず、他の住人達とあまり関わらないように生活している。信用するのは前回共に脱出を試みた探索者達のみ。 連れてこられる前も一人暮らしをしていたが、両親も存命で歳が離れた妹もいる。妹を溺愛しており、彼女に会うためにもなんとしても生きて帰るつもりだ。 ＜補足情報＞ 黒ヶ峰町に唯一あった学校は、黒羽が小学2年生の時に廃校となった。それ以降、両親に送り迎えをしてもらいながら近隣市街の学校に通っていた。高校卒業後は黒ヶ峰町の織物工場で働いていたが、以前の地滑りで両親を亡くし、今は一人でアパートに暮らしている。というのが与えられた記憶。 彼女は隣県に住み、地元の学校を卒業した後に夢だったジャーナリストの仕事に就いた。とは言っても地元出版社の新米雑誌記者であり、将来は世界中の動物関係を主に撮影するカメラマンになりたいと思っている。黒羽も妹も幼い頃から種類を問わず動物が好きで、中でも大自然を悠然と駆ける姿をこよなく愛している。モンゴルの大草原を駆ける馬の群れや、北極圏の大雪原に生きるトナカイの群れなどをいつか自分の眼で見て、写真集として世に広めるのが夢である。カメラは学生時代の頃から愛用している品。苦労したバイト代をつぎ込んで買った一眼レフで、さらにアクセサリのストラップ(肩紐)は妹からプレゼントされたものであるため、それはもう大事に扱っている。 肝試しスポットの取材として黒ヶ峰町を訪れ、その際にえんふくさまのお参りを目撃してしまい捕らわれるに至った。黒ヶ峰町での生活、与えられた記憶に感じていた違和感を探索者達によって明確にされ、共に脱出に挑んだが失敗に終わった。現在は記憶が戻っていないフリをしながら生活つつ、工場の機械に細工して故障させ、ラインを停止させている。そのため、日中はある程度自由に行動できるが、怪しまれないために行動は最小限に止めようとする。 ＜遭遇した超自然の存在＞ 闇を彷徨う影（累計喪失SAN値：6） ＜探索者への対応＞ 友好的。ただし、前回の脱出で再び捕えられてしまった際、決行のために集結する直前に各個ぱらぱらに襲われた。故に、どこからか情報が漏れたとしか考えられず、探索者達との接触にも最大限の注意を払う。そのため、接触を試みるのは探索者達の中でも最も信頼できる者である。それが誰なのかはKPの独断と偏見にお任せする。 ＜行動傾向、目的＞ 第一目的は脱出。そしてその次が探索者達の救出である。そのための優先順位は以下の通りである。 ①自身の存在を隠蔽 ②脱出の準備 ③探索者達の救出・協力　※最悪、自分一人ででも脱出して通報し、探索者を救出するつもりでいる。 ＜補足情報＞ 理知的な女性であり、時に非情とも取れる決断を下すことができる。しかし、冷酷な人物というわけではない。根は真っ直ぐで親切な女性であるが、それに押し流すことなく自分と仲間にとって最善の選択肢を取ることができるのだ。その性格故、時に苦悩することもあるだろう。 必要とあらばリスクを取ることも厭わないが、あくまでそれは最終手段。基本的には臆病なまでにリスクを避ける。 黒羽が持っている情報は以下の通りである。 ・記憶　 ：黒ヶ峰町での生活は偽りのものである。どうやっているのかはわからないが、あのお参りによって記憶を歪められてここでの生活を当たり前のように思っている。ど 　　　　　　うにかして記憶を取り戻さなければならない。あの化物と関連がありそうだが……。 ・協力者：探索者や大村、水瀬のことをしっかりと覚えている。 ・内通者：前回、脱出計画は秘密裏に進んでいたが、まさに決行直前の夜に襲撃があった。誰かが情報を漏らしたとしか考えられない。 ・化物　 ：この町には何か超常的な存在がいる。有り体に言えば化物だ。前回は武器や車なども入手していたが、そんなものでは全くどうにもならなかった。あれをどうにかしない限り、この町を出られるとは思えない。

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