タグ： 宗教或いは概念

天守　司/ｱﾏﾓﾘ ﾂｶｻ - ぼく は かみさま でした。まいにち しらないひと が いえ に きました。ぼく を かみさま と よび 、 おしえ を こいます。おかあさん は、 ぼく が かみさま で あること が うれしい みたいでした。ぼくは おかあさん がうれしいことがうれしいです。ぼくたち は しあわせ な かぞく なのです から 。 ぼく は かみさま でした。あるひ 、 あに が いいました 。 かみになんてならなくていい 、 あの ひとたちはいなくなるよ、おにいちゃんがたすけてあげる、 と 。 おかあさん は 、 きょうもたのしそうです。よかった。あにがいったことはよくわからなかったけれど、おかあさんがしあわせならぼくもしあわせです。ぼくたちはしあわせなかぞくなのですから。 ぼく は かみさま なんです。かみさまでなかったらなんなんですか。だからわらって、おかあさん 。 かみさまでないぼくは、おかあさんをわらわせるすべをもちません。ようずみ でした 。 さいしょ から つごう よく つかわれた の です 。ぼくたちのすべてをこわして、てんはさっていきます。おかあさんは、ひとりなき、ふさぎこんでしまいました。 ぼく は かみさま では ありません でした 。 どうやらあにがしんじゃをべつのところにつれていったようなのです。ぼくはかいほうされました。でも、おかあさんはあれからくちもきいてくれません。ぼくがかみさまじゃないからだそうです。あにのせいで、ぼくはもうかみさまにはなれません。それならせめて、かみさまにつかえるてんしなら。 ぼくはてんしになります。おとなはけがれたいきものです。ひきょうで、かわいそうないきものなのです。よごれなければ、てんしにかえれるはずなのです。てんしのいちぶとなったぼくは、めぐりめぐって、おかあさんのこころのたてになるのです。 「ぼくは天使。人間だなんて、弱くて可哀想だね。守ってあげようか。」 「穢れた大人の言いなりになんて、なったらだめだよ」 自称天使の不良、問題児。 クラスでは痛い子＋よくわからない子として扱われている。ゴミ捨て場に住んでいる、人を殺したことがある、統合失調症、様々な悪評がまことしやかに囁かれており、関わってくる人はいない。実際、人を殴ることや傷つけることに躊躇がなく、それゆえに喧嘩強く、他校からも「白い悪魔」と恐れられている。勝った相手から剥ぎ取った制服を着ており、毎日服が変わっているが血や泥をそのままにしておくこともあり、臭い。 ゴミ捨て場と屋上によく出没し、疎まれている為ほぼ独占状態。いつも一人でおり、友達が欲しいと思っている。ただ、天使になりたいと言い続けるあたりその望みが叶わないこともなんとなく分かっている。1度仲良くなりたいと言ってきた人がいたが、兄が金を握らせていたことを知ったあとは友達というものに過度な幻想は抱いていない。 過去の経験と兄の教えから大人は汚いものだと思っている。無邪気で残酷である子供を肯定し、純粋な心と優しさを持っている者を認め、自分を害するそれ以外の人を排除している。学校は大人になるための施設であり、嫌っている。子供でいられる場所は好き。 責任転嫁から兄のことを憎んでいる。が、兄を憎んで仕舞えば夢が叶うことは無いため、複雑な気持ちを抱いている。そんなことも露知らず兄は、母のいる家には帰れないためゴミ捨て場で住んでいる司を気にかけ、毎週金曜日には無理矢理連行し、美味しい食事と風呂、着替えなどを与えてくれる。その為兄の家に週一回は帰っている。兄は優しく、家族を守りたいと言う言葉が本当であることと自分を傷つける気がないことは分かっていて、されることは嫌なこと以外は受け入れている。それに、子供の立場が弱く、何もできない無力な生き物であることも、実は知っている。 かつて、幸せな家族であった。父は幼くしてなくなってしまったが、賢くしっかりした兄が家を支え、母も二人の息子を愛していた。明るく素直な性格の司は、家族の言うことをよく聞き、貧しさにも耐えられる良い子であった。しかし、ある日、あなたの子供は救世主だと言う人々が現れ、司に金銭的な支援をし始め、宗教団体に神として崇められるようになっていった。司は幼く意味がよくわからないまま、母が喜んでくれるならと受け入れていたが、危険だと判断した兄の手引きによってその宗教団体は他の人を崇めるようになった。その頃には母は司が神様であることに固執しており、自分の子供が神様でなくなったことを知り、気を病んでしまう。やがて顔を見るだけで襲いかかってくるようになり、完全に塞ぎ込んでしまった。そんな母親を見て、司は天使になろうと決意する。いつか、また家族みんなで笑えるようになりたいと思っているが、大人になってしまった彼の1部で、完全な修復は無理だろうと思っている。それでも諦めきれずにおり、それ故に兄のことも憎みきれずにいる。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ