タグ： 案山子ダブクロ

　兵士となる時に施された強化手術の後遺症と、戦いの中で負ったダメージから数年程戦場から離れていた女性兵士。現役時にはエースアタッカーとして戦果を上げ、数年のブランクが有る現在でもある程度名前が知れている。 　戦闘に置いてはオルクス能力を用いた多脚戦車オルトロスによる奇襲、格闘を主とし、情報収集や敵地の偵察等幅広く活動していた。領域の展開と共に間髪入れずに目標に接近、時には敵戦闘機の真上に出現し圧し潰す等、予想困難な動きを持って活躍した。コードネームは彼女の機体が戦闘機を撃墜したその姿から取られたもの。 　そんな彼女が戦場を離れたのは、自身の身体に迫る限界によるものだった。強化手術を受けたその時から長命などは期待していなかったものの、いざ死期が近付けば、生への未練が募るばかりで。中でも唯一の家族である病弱な妹、エリーをこのまま残して逝く訳にはいかない。彼女が一人で生きれるようにするため、そして最後の時を共に穏やかに過ごすため。リタは戦いから身を引いた。 　小さな店を開き、姉妹二人で過ごす日々。少しずつ生活にも慣れ、何とか遣り繰り出来るだけの稼ぎを得られるようにもなった。このまま、妹は一人でも生きていけるようになるだろう。生への未練はまだ有れど、少しだけ安堵を覚え。 　しかしある時、妹の病状が悪化する。提示されたのは現役時代の稼ぎの残りと生活費、それを全て注ぎ込んだとしても足りない程に莫大な治療費で。 　そんな折に舞い込んだ、巨大要塞の攻略作戦。成功すれば多額の報酬が支払われる……勿論噂に過ぎないものの、しかし、選択肢は一つしかない。 　リタは決意する。また、あの戦場へと戻ることを。 　セッションエンディングにてエリーの目の届かない場所へ。

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