タグ： DX3・PC 200 LM RU 帰還者 如月組

「『散る姿は美しい』のは事実ですが、元々美しい者にそれを求めはしません。ご安心を、貴方を殺しはしませんよ」 「お前のような駄作に出会うと決まって破壊欲に駆られるのは、芸術家としての性らしい。＂作り直し＂だ、斬る」 元彫刻家。和風好みでありながら、石膏から作るこだわりを持つ。 和の被写体を求め、各地の神社を巡るなどしていた。ある夜の帰路に突然の体の異変に倒れ、救急車を呼んだ直後に気を失い、目を開けると自分がいたのは病院ではなく如月市ＵＧＮ支部であった。二年前の事である。 覚醒する直前にどの神社を訪れていたかは完全に忘却しており、感染源は未だ不明のままである。感染したレネゲイドは珍しい種であり、そのため本支部と連携している別の支部の研究員が必死に調査を進めているらしい。 炎と血を操る能力に目覚めるが、その二つの攻撃性の高い能力の影響か、以前の彫刻家としての器用さが著しく失われており、職を手放すことを決意する。代わりに炎と血の造形には長けており、これらによる剣術を磨こうとする内に、その会得の早さからノイマンを含むトライブリードであることが発覚した。この炎と血と知の３つのレネゲイドは特別な関係にあり、互いが互いの安定を生んでいる。戦闘時は、侵蝕が極限に至った際に赤黒いオーラに包まれるその姿は和の伝説—鬼を思わせる。感染源の神社と関係があるのだろうか。 この赤い２つの"素材"で作品を手掛けられぬものかと密かに職復帰を目指しているが、作ってもすぐ壊れる不安定さに頭を悩ませている。 彼が最高の彫刻家を目指す理由は、古き記憶にある。母の死に放心した父に代わり、幼馴染はよき遊び相手，話し相手となった。そして好意を寄せられた。彼もそれに応える、筈だった。 顔を見たのはそれが最後となった。名前も覚えていない、行先も知らない。 物作りを極め、彫刻家の道を見出した。全国に名を馳せよう。"あの人"にもう一度会う為に。そして、本当に伝えたかったモノを見せるために。だから、そう——失敗作など、二度と作ってはならないのだ——。

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