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　八剣　桃…いや京極　剛には小さい頃から一つ上の幼馴染が居た。その名は桐谷智也。幼少期から栃木の田舎町で一つ上の兄のような存在であった。少し頑固な部分はあったが、だれにでも心優しく接している姿は最初は憧れを抱いていたが、次第にその感情が揺れ動いていく…そんな京極をよそに当たり前のように成長し接してくれている桐谷はメキメキと公務員の夢を目指し始める、徐々に頭角を出し始めていた。憧れ以上の感情を持ち始めた京極をよそに桐谷は公務員への道を決めていたのだ。その間京極は数年間抱いていたこの憧れ以上の感情が何なのか、数年間かけて考えて考えて考え抜き一つの答えにたどり着く。これは…………恋？ 　そう思った瞬間から京極は男【京極　剛】ではなく、女の心を持った男【八剣　桃】として第二の人生を歩み始める。それは高校を卒業し大学へと進んだ彼を追いかけ、同じ専攻と恋についての勉強を始めた大学入学の頃だった…思い切って自分が女性の心を持っていることを告白したが、最初は驚きはしていたものの、持ち前の優しさで受け入れてくれた(友人として) 　彼を追いかけることに成功し、桃も学業に追われる毎日を過ごすことになるが、そんな中桃は一つの大きな壁にぶち当たる。それは自分に【可愛らしさが足りない】ということである。彼以外に家族にも打ち明けられていないが故に、だれにも相談できずにいたのだ。通販や女性用専門売り場に突撃(白い目で見られながら)しては様々な女性誌を見てみたものの、流行りに乗るには大きすぎる体と厳つい顔がそれを邪魔していたのだ。悲しみに明け暮れ夜の街をさ迷っていると、ふと路地の奥の方から男性……？いや女性達の笑い声が小さく聞こえてくる。その声に導かれ足を進めると、一つのお店が目の前に現れた。その名は＿BAR【羅武】ネオンの文字がキラキラと点滅しておりまるで自分を歓迎しているかのようだ。気が付けばドアに手をかけ扉を開いていた…… 　中の様子を見てみると、そこには一人のママと少しの客たちが居た。そして、そのママはとても【綺 麗 だ っ た】 更に自 分 と 同 じ であるということも分かってしまった。ママは「あら、可愛いお嬢さん。そんなところで立ってないでこっちにおいで？」と手招きしてくれた。言われるがままカウンターに座り、呆気に取られていると、ママは静かに自分に目線を合わせ「何か悩み事がありそうな顔ね…私に話してみる？」と言ってくれた。桃は言われるがままに自分が男でありながら女の心を持っていること。しかし可愛さが磨けない事。自分のこれからが分からない。などの悩みを打ち明けていた 　気づけば頬に一筋の涙が伝っているのが自分でもわかった。咄嗟に自分で涙を拭おうとしたところをママにそれを止められ、優しくハンカチで拭われた。そして「涙は女の武器よ♡　それに桃ちゃんの想いの気持ちも伝わった…よかったらその悩み、ここでしばらく働いてみない？」と言われた。その言葉に心がすっと軽くなったような、そんな気がした。そして二つ返事で「はい！よろしくお願いします♡」と返事をしたのだった！ 　それからは昼は学生 夜はBARのママのサポートとして生活する日々が続いた。ママの名前は【木通(あけび)】通称あけちゃん最初の頃は初めての接客も上手くいかないことも多かったが、あけちゃんのサポートもあり、男女問わずいろんな話をしたり、悩み相談　恋愛相談をしたりされたりすることも増えていった【精神分析　説得　心理学】 　BAR【羅武】には掟があり「行き過ぎた行為には愛の鉄拳を♡」というのが常連の間では浸透している。しかしどうしてもお酒の席というのもあり、客同士でのもみ合いや桃や木通に対して文句を言ってくる野蛮人なども少なくなかった。そんなときは笑顔で「「掟破りには更に愛情をあげるわ～～～～～♡」」という掛け声を二人で叫びながら共に愛の鉄拳を浴びせた後にお店の外に放り出すこともある。そして流血事件にはしないしさせたくないため軽い応急手当は出来るように知恵はある【こぶし　応急手当】 　BARには勿論過去の桃のように初めて訪れるお客も少なくない。そんな客の半分ぐらいは入り口付近で戸惑ってしまい「こ、こんばんは…」とほかの客の声にかき消されながらも挨拶をしてくれている。そんな礼儀のいい客を見逃さない……いや見逃すわけにはいかないのだ。すかさず持ち場を離れすぐにお客様のもとへと駆け寄る。あけちゃんの指導のおかげでうもれてしまうお客や小さい声でも声をかけられるようになった【目星　聞き耳】 　しかし桃も羅武だけの仕事をしているわけではない。月　水　金の決まった曜日に理化学研究所の第3研究室に集合している。深海生物に特化した研究のメンバーの一員として働いている。智也を追いかけたい一心で学業にも力を入れていた桃は研究でも、それなりの成果を上げており、少し喋り方は違和感を持たれていたものの深海生物は勿論。その他の生物に対する知識や物理学に関しても、学生時代の知識や理化学研究所での講義のおかげもあり、自前の賢さを用いてほとんどものにした。【図書館　物理学　生物学】 　理化学研究所での研究。そしてBAR【羅武】で副業をしながらの自分磨き。大変ではあるもののやりがいと楽しさで満ちたそんな生活そんな日々は…長くは続かなかった。桃の元に智也が現れたのだ、桃は嬉しい来客に満面の笑顔を見せ「智也いらっしゃ～～～い♡今日はど・う・し・た・の？」と迎えたが、いつも以上にタンパクな反応の後にアタッシュケースを置いていった。驚きと戸惑いの中気になって開けてしまい……そこから先は覚えていない。しかし気づけば理化学研究所を退職させられており、自分が数年お世話になっていたBAR羅武も取り壊し作業が入っていた。 　自分の職や大切な人たちや自分の居場所が一度に無くなり、そしてアタッシュケースを開いた後から記憶を失ってしまったショックで放浪していると、智也が桃の元へ現れ生態調査に参加することを勧められた。アタッシュケースが何だったのかそして智也が何を考え行動しているのか不安になり参加を認めた。 性格:基本的にテンション高めで、自分がやられると嫌なことは他人にはしない。BARでの経験もあり、悩んでる人や困ってる人には思わず手を差し伸べてしまう。笑顔は皆を幸せにするという信念を元に常に考え行動する。ただ、自分の本名を出されたり、オカマそもそもを馬鹿にされすぎると素の自分が出てしまい京極として、栃木弁の声でキレてしまうが、すぐに元に戻る。曲がったことをする人には愛の鉄拳を喰らわせる。 名前：八剣 桃　 年齢：27　 出身：栃木　 好きな物：桃♡　 所属チーム：B　 5000万の使い道：BAR【羅武】を歌舞伎町大通りへの再建とお店の拡張

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