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○樺涯タツキ(かぎし・たつき)/『同居人』 ・『樺涯絶祈』 ・涅色のさっぱりとした黒髪を緩く後ろに流し、鮮血のように鮮やかな緋い瞳を、笑みと共に細めている青年。 ・とある民間企業の警備会社に所属しており、中でも特に要人警護を担当することが多い。しなやかな長身と鍛えられた肉体、理知的且つ的確な判断の元に要人護衛に携わる、社内上位の実力者。 　芸能界や政界、各業界の有名人をはじめ、場合や状況によっては裏社会の要人の護衛も担うことがある為に、ちょっとした荒事には慣れがある。勿論、それをあまり口に出すことはしないが。 ・冷静沈着、鷹揚自若。歳相応の落ち着きと穏やかさを纏い、けれども快活に笑う活気溢れるひと。 　何事も一拍を置いて判断し、常に余裕を持てるよう俯瞰して物事を観察している。 ・だが、冷静な態度を見せると言うよりも、普段は明るく賑やかしい姿。意識して快活に振舞っている。時と場合によって、沈黙は何よりも雄弁に事語る。けれどもゆえに、日頃は面白おかしく過ごした方が、楽しいだろ？ ・自分自身も楽しみ、楽しむ周囲を止めることもなく。けれど、心中に残している冷静さゆえか、突っ走ることの多い周囲を宥める役割を担うことがそれなりに有り、些か苦労人気質がある。 ・努力と研鑽の上に己が在る。積み重ねの上に自分が居る。そのことを常に忘れず、笑顔の裏で全力を尽くす。やるべきことは全てこなして、まあでも、ほんの時折肩の力を抜いて、出来ることをやってこうか。 ・極々普通の家庭出身。両親と兄、妹がおり、離れた場所には祖父母が健在。生まれつき体格に恵まれていたのもあり、武闘家だった祖父の影響で、幼少期から様々な護身術や武術を仕込まれてきた。堂の入った蹴りは、その研鑽の証拠。 ・両親の仕事が忙しかったのもあり、家事炊事は全て身に付けている。些か怠惰な兄と、おしゃまな妹を持った影響で、若干の世話焼き気質もある。ベッドに籠城する兄を力で引きずり出し、長い髪を濡れたままはしゃぐ妹のそれを乾かしと、良き兄でもある。 ・大学に入ると同時に一人暮らしをしており、現在も家族からは離れて暮らしている。静かな生活はいいが、それが少しだけ、物足りなくも感じる自分に苦笑していただとか。 ・また、大学時代は人間の心理について学んでおり、元来の地頭の良さと合わさって、大学院まで進級している。 ・然し、大学進学と同時に、元から外で遊ぶことも好きだったが、そのアウトドア気質が更に開花。大学の授業や研究の傍らで、友人ちと共に、時に一人で、様々な場所に出歩き、野外活動を楽しんでもいた。 　それは或る意味旅癖となっており、警備会社に務める現在も、それなりに自由な風潮の会社気質に甘えて、仕事が無いときには気侭に野外活動に赴いている。 ・そんなある日、ちょっとばかし厄介な護衛の仕事中にガバって、怪我をして道端に転がっていたところを、何とも奇特な探偵先生に拾われる。 　起きたら知らない場所におり、やったらめったら綺麗な日本人離れした何者かに拾われていて、流石に驚いた。 　理由を聞いたら、「飼っていた犬が亡くなったから」と言われて、流石に瞳を瞬かせたし、言葉を失った。……何言ってんだこのひと？ え、そんな理由で見ず知らずの道端に転がってた人間拾ってんの？ え？ 　少し観察してみても本心から言ってる探偵先生を前に、顔には出さなかったが、久方ぶりに大変動揺したし困惑した。えぇ……。 　だが、暫くを共に過ごす内に突拍子も無いながらも、鋭く的確な探偵先生に面白さを覚える。だが、それと同時に危ういというか、ところどころ抜けてるというか、そんな探偵先生のことを放っておけなくもなってしまい、諸々世話を焼くように。多分ちょっと、兄妹と重ねてしまったのだと思う。 　以来、拾われた恩もあり、半ば助手のような形で彼の家へと居候し、諸々彼の手助けをしている。自分の仕事もある為、常に共にいる訳では無いが、それでも居られる限りは力を貸せるよう、そして時に守れるよう、彼の一歩下がった場所に立っている。 　 【特徴表】26：アウトドア派 暇さえあれば季節を問わず、野外活動に繰り出している。＜ナビゲート＞＜博物学＞＜追跡＞にそれぞれ+20％。 【フレーバー】80：松　「不老長寿」「同情」「向上心」「哀れみ」「慈悲」「永遠の若さ」「勇敢」 活気に満ちた人。経験が貴方を強くするだろう。余裕があり、人を許せる器がある。誰でも間違いはあるものだ、次からしなければそれで良い。 「まるで犬みたいですねぇ。ま、別にいいですけど！ なんなら、ワンッて鳴きましょうか？ まあ、そこまで従順な質じゃないんですが！」 「センセ、セーンセ、給付金の紙何処やったんですか！？ アレだって立派な収入でしょうが！ 家計ーー！！」 「……先生は俺が守りますよ。拾って頂いた、恩がありますから、ね」 〇通過シナリオ ・『同居人』：ロスト 「地獄の果てまで御一緒に。何百年だって、待ってますよ」

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