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さくらば・よう 特徴表より「平凡な容姿」「急速な回復力」。 大学を卒業後、下北沢にある個人経営のイタリアンカフェ・バーのキッチンスタッフとして働いている。SNSアカウントへの投稿も彼が行っている。最近映える写真の撮り方を覚えたようだ。 それなりに繁盛しているようだが店が手狭なこともあり、平日などはほぼ一人で厨房を切り盛りすることもしばしば。 よって軽食からデザートまで一通り仕込めるようになったものの、無痛症であることから切り傷や火傷による生傷が絶えない。 生傷を放置していては衛生上問題があるので、結果として傷の手当ての手際ばかり良くなってしまった。 痛みがわからないのでとりあえず作業感覚で応急処置をしているようだ。 勤め始めて最初の頃にうっかり落とした包丁を足に刺してしまい、職場において櫻庭の無痛症が白日のもとに晒されることになった。 その際にオーナーよりヘルプマークの取得を勧められ、現在はカバンに提げるなどして常に携帯している。 幼少期より、逆剥けや割れた爪、唇の皮などをむしり取る癖がある。 普通であれば出血したり痛みを感じた時点で手を止められるが、痛みを感じないため際限なくむしってしまい、結果として普通であれば日常生活に支障が出るほどの傷になってしまったり、化膿してしまったりということがこれまでに何度もあったようだ。 一連の集団自殺事件で失った友人は昔から近所に住んでいる幼馴染であり、何かと櫻庭自身の不都合な身体に気がつきよく面倒を見てくれていたようだ。大学進学をきっかけに疎遠になってしまい、連絡もなおざりになっていたところに飛び込んできた訃報のため、どこか責任を感じている節がある。 最近知り合った大宮に関しては、その面倒見の良さからどこかその幼馴染と重ねて見ているきらいがある。 池見　夜半（いけみ・よはん） 近所に住んでいる幼馴染。今の小学校におそらく転校…してきてから、席が近かったこともありよく遊んでくれた。 櫻庭の無痛症にいち早く気づいた他人のうちの一人であり、ちょっと櫻庭が怪我するたびに近くの大人に報告をしてくれて、手当てを受けさせてくれた。 放課後に一緒に遊んでいて怪我をしても親に頭を下げたのは彼だったし、いつも自分のこと以上に櫻庭を気にかけていた。 大学進学の際お互い納得して違う進路を選んだものの、忙しさにかまけて池見の連絡をなおざりにしてしまったのは自分であることから、 ひょっとして彼が集団自殺に紛れて死を選んでしまったのは俺のせいなのか、それとも他に原因があるのか……櫻庭はそれを突き止めたいと思っている。

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